テーマ:食べ物あれこれ(50273)
カテゴリ:帰省ネタ
先日、所用で少し帰省しました。その際、時間があったので以前からお邪魔してみたかった、川内にあります日本料理 夏見さんへ行ってきました。
徳島の料亭「青柳」のご出身であるご主人とその奥様のお二人でされている、カウンター6席、テーブル16席のお店です。今回はお昼にお邪魔しました。メニューは3800円のコースのみです。 藍色の暖簾と入り口横の柳や緑が趣を感じさせます。 今回はカウンター席へ。適度な緊張感が心地いいです。 早速一品目。楓の下はゴマ豆腐です。濃厚ゴマペースト系ではなく、あっさりとした柔らかな味わい。もう一品は白和え。イチジクや冬瓜、それにテリーヌが面白いです。 青柳ご出身ということで、ご主人はワインにもお詳しく、お店にも四国の地酒と共にワインも多くあります。今回はグラスの白をお願いしたところ、アルガブランカ・クラレーザの2010ヴィンテージがあったので頂きました。 甲州100%ですが熟成の影響かツヤのある黄金色に。抜栓当初は少しシェリー的な雰囲気もありましたが、それもすぐに収まり、スダチなどの柑橘の皮のニュアンスを感じられました。味わいも繊細なものとなっていますが、それでも明るい酸や苦味が爽やかです。白和え、ゴマ豆腐ともに旨みの結びつく良好な相性でした。 楽天内ではもう2013ヴィンテージが出ています。 続いてはお椀。茶碗蒸しやワカメの入ったもので、具材の旨さにダシの旨さがよく合います。また、ダシ自体も奥行きのある、素晴らしいものでした。 上にはスダチの皮が乗せてありますが、その香り、ダシの旨みと、ワインの香り、旨み、果実味がいい相性でした。 お造りはツバス(ブリの若魚)。素晴らしい身の弾力に印象を持っていかれがちですが、口当たりの良さ、醤油や自家製ポン酢のなじみの良さは包丁の入れ方の凄さを感じます。 ワインは、柑橘的なニュアンスを添えてくれる感じ。ただ、これだけ食感のモチモチした魚なら、もう少し硬質な質感を持った白、それこそ、ドイツやオーストリーなんかもよさそうです。 焼き物は地物の天然アユ。季節ですね。甘い香りがあり、さらに身のふっくらした焼き上りでアユを堪能出来る一品でした。添えてある赤いものはヤマモモの白ワイン煮。ヤマモモは徳島の県の木でもあり、よく見かけます。いい煮込み加減で、甘さ、酸をいいバランスで感じられる、爽やかで立体的な味わいでした。 アユとワインの相性は、内臓のところが合うかなと思いましたが、内臓の味わいにちょっとワインが押され気味。一方、身の部分では、身の甘み旨みにワインの要素がいい感じに寄り添ってくれました。 そして御飯です。卵丼というシンプルなものですが、卵のとろとろ感、味付けの旨み、ノリの香り、そして御飯と素晴らしかったです。もう1杯食べたかったくらいでした^^ 甘味はきな粉のアイスとマンゴー、それにブルーベリーです。アイスの味わいも落ち着きのあるものですし、マンゴーの深い甘み、アクセントとして入る酸味と、アイスの相性が良くて驚きでした。 珍しいお酒を頂いてしまいました。こちら、なんとマディラ酒。テランテス種のものだそうですが、穏やかでバランスのいい、それでいて深みのある1杯です。これがまた、きな粉のアイスに抜群の相性!お代わりさせて頂いてしまいました^^ レンコン畑に囲まれた、徳島市中心部からは結構離れた場所のお店で、なかなか行けないなと思っていたのですが、お昼はおろか夜でさえ、目の前にバスが通っていることに気づき、今回お邪魔させて頂けました。 いいとは伺っていましたが、聞きしに勝る経験をさせて頂けました。 是非またお邪魔させて頂きたいですし、今度はお昼ではなく夜のお料理も味わってみたいものです。 近くのレンコン畑で蓮の花が咲いていました。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年06月29日 00時16分26秒
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