徳島のBISTO炉 Juuさんへお邪魔しました
先日、ちょっと予定があり帰省してきました。そこで、GWに帰省した際新オープンされていて、気になっていたお店へお邪魔してみました。と言いますのも、その新オープン時、お店の前に出ていた花輪に、私も2度ほどお邪魔させて頂き、こんな場所にこんなお店があるのかと驚かされた県南のフレンチの名店「ラトリエ あべ」さんのものがあったからです。お邪魔してみますと、1階はテーブル席とカウンター席で、2階もあるようでした。席に着きますとつきだしが登場。具入りの卵焼きでした。グラススパークリングのカヴァを頂きながら摘まんだこちらは地鮎のテリーヌです。舌触りの滑らかさ、鮎の香りとそれに負けない凝縮された旨みが印象的な一品でした。あべさんの花輪があったのは、シェフがあべさんのもとで修業されていたから。その他、焼き鳥店などでも修行されており、こちらのお店のメニューも和洋折衷な感じ。そして、このテリーヌにしろこの後のお料理にしろ、和洋共にしっかりした技術を感じられました。こちらは地魚のお造り。実は、写真を撮る前に食べてしまったのですが^^;、鱧の焼き霜もありました。徳島という事で、当然スダチが添えられています。魚はどれもいい食感で、旨みも十分。この時期、しかも市場の休みの日でもこういう魚が頂けるのはうれしいところです。ワインに続いては、こんな張り紙を拝見したので…続いては日本酒です。こちらは、徳島県佐那河内村の棚田でお米を作り、それで地酒を作るという活動をされている団体が作っている「おでんでん」というお酒。名前の由来は、佐那河内の棚田が江戸時代、藩主蜂須賀公への献上米を作っていたことから「お殿田」=おでんでんということです。芳醇で甘みを感じるお酒ですが、旨みも強く、そこまで甘さの印象がメインという訳ではありません。口当たりも優しく、芳醇系の中ではバランス重視で上品なスタイルかなと思います。お殿田 純米大吟醸 無濾過生...価格:3,780円(税込、送料別)楽天内にもありました。ここらで炭水化物を、という事で頂いたのがこちら。ウニとアンチョビクリームのカナッペです。ウニは県南由岐町のものだそうで、まあ小さいものがいくつか出るくらいかなと思いきやこのサイズ、うれしい誤算です^^ウニは旬という事もあって甘さバッチリ。香りもよく、ミョウバンっぽさは微塵もありません。アンチョビクリームも、ウニの甘みといいバランスの塩気で、クリームも滑らか。Juuさんのもう一つの売りがこの熟成肉のローストです。最近、徳島でもちょこちょこ扱う所が出てきたようですが、大阪のお店から熟成肉を取り寄せているそうで、こうしてローストで気軽に味わう事が出来ます。焼き加減もよく、熟成肉独特のナッツ系の香りも出ており、濃厚で芳醇な味わいを堪能できました。因みに、お肉にはお店の方に日本酒をセレクトして頂き、滋賀の松の司を頂きました。こちらもやはり芳醇な作りで、おでんでんよりもより甘味や香りの香ばしさ等が強かったでしょうか。その香りや甘味、ボディ感が、成程熟成肉にぴったりでした。他に、今回は頂かなかったのですが、ブーン・ブーン・シラーなど、ワシントンのチャールズ・スミスのワインがいくつかあったのも興味深いところでした。ここの赤は肉にぴったりですからね~。お料理も美味しく、お酒のラインナップも中々こっています。そのお料理も、地物を使ったものを中心に(焼き鳥には阿波尾鶏の文字も)、県外の食材のものもあり、また、一工夫も見られ、地元の方から県外客の方まで幅広く楽しめるお店かなと思います。阿波踊り会場からも近いですが、少し喧騒からは離れる場所なので、踊りの時期に行くのにも最適なお店の一つと言えそうです。BISTO炉 Juu徳島県徳島市南内町2丁目5-1088-635-556617:00~24:00(Lo.23:30)日曜定休にほんブログ村にほんブログ村