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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2014年07月17日
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先日16日に、東京の目黒雅叙園にて、日本ワインを愛する会の10周年記念大総会が行われました。

山本博弁護士を中心に、発足時は仲間内だけの小さなグループだったそうですが、10年の時を経て実に300人以上の人々が参加する総会ができるまでになり、山本会長筆頭に皆さん感慨深げでした。

  • 20140719_130149.jpg

懇親会に先んじて、パネリストによる対談形式の記念セミナー「日本ワインのこの10年、そしてこれからの10年」が行われました。1部は山本会長と長野・ヴィラデストワイナリーの玉村豊男氏によるもの、2部は、山梨のビストロ・ミル・プランタン(3月に私もお邪魔しました)の五味丈美氏を司会に、山梨・中央葡萄酒の三澤彩奈氏と山形・高畠ワインの川邉久之氏によるものでした。
写真は、今回の登壇者の方々です。
私は、大分遅刻してしまい1部の終盤からの参加となってしまったのですが、それでも興味深いお話を伺えました。

1部では、山本会長から、日本ワインもグローバリゼーションの波に襲われるのであり、価格競争に耐えられるか、というお話が出ました。
さらに、国産ワイン1200円勝負論、すなわち、それ以下の価格帯の日本のワインはやや厳しいところがあるが、このくらいの価格帯から国産原料を用いた品質のいいワインが見つかるので、この価格帯で海外のワインと勝負出来るか、というお話に至りました。
それを受け、玉村氏は「耳が痛い話」とされつつも、大きな産地として形成されることによる水平分業によって、コストパフォーマンス面の向上を見込めるのではというお話が出ました。

2部では、1部でのコストパフォーマンスの話の流れを受けてか、カリフォルニアでの勤務経験もお持ちの川邉氏から、この10年で日本においては品質の向上による自身の増大が産地形成へつながっていることを実感されておられるというお話から(東北における山形や岩手の動きなどを例とされていました)、カリフォルニアにおいては当初10ドル程度だったシャルドネがあれよあれよと40ドルにまでなった、最初誰もそんな値段では買わないと思っていたものが実際に売れるようになった、というお話になり、日本のワインも、ある程度の値段でもその価値を認めてもらえるよう品質の向上、環境の形成が今後の10年必要になるというお話が出ました。

それを受けて、三澤氏からは、今甲州が世界から注目されており、シャルドネやリースリングとまではいかなくとも、アルヴァリーニョやグリューナー・フェルトリナーくらいの存在になれるのか、となかなかシビアな目を向けられている、グレイスワインとしては、甲州の可能性はまだまだ発揮され切ってはおらず、垣根栽培の実践などを通じてそれを引き出すこと、品質の向上に挑戦したいというお話がなされました。
また、コスト面に関してはやはりチリなどと比べれば厳しい部分もあり、作り手や栽培家が、日本においてきちんとワインの売り上げによって相応の生活がしていけることも大事にしたいというお話も出ました。

さらにそこから、耕作放棄地なども増えている現状、ブドウの買い取り単価を上げて新規就農者の増加や栽培家のやる気の向上を図ることも、さらなる品質向上という今後の課題にとって重要な事であるというまとめへと話が続く感じでした。(他にもいろいろなお話がありましたが、個人的な関心に近い部分を特にメモしておりましたので他の点についてはご容赦ください^^;)


コスト面は、私も気になっているところです。どうしても、「日本ワインは高い」と言われてしまう現実はまだあるように感じています。
ただ、個人的にはそうなのかなあという思いもあり。1200円ですと選択肢まだ厳しめかなとも思いますが^^;、2000円程度まで目を向ければ、品質的にも十分価格に見合った、或は価格以上のものがかなり選べるように感じております。
で、「高い」というイメージや思い込みが先行してしまっているという部分や、「高い」と感じる人には味わいの好みに合っていない、という部分が多分にあるのではと。

前者に関しては、もうとにかく飲んでもらうしかないのかなと。それも、食事との組み合わせの提案や、ブラインドでゲーム感覚で驚いてもらう等一工夫して。
後者に関しては、その方の好みに合った銘柄を探せば、という部分もありますが、一つ思い出されるのが、鳴門市ドイツ館のドイツワイン祭りで、赤ワインコーナーに行った際他のお客さんが、「カベルネ・ソーヴィニヨンとか濃いの無いの?チリのカベルネとかが好きなんだけど」というお話をされていたこと。
やはり濃いワインが支持されているという部分は大きく、その辺埋めがたい部分あるよなとは思います。

そもそも、日本ワインは既に国内である程度大きなマーケットが出来ている感ありますし、そこでは度高額な銘柄も十分捌けているのではないかなと。
ただ、日本の食文化・酒文化としての日本ワインとしてみれば、産地等一部地域以外ではまだまだマイナーコンテンツであることも否めないとも思います。加えて、日本ワインの認知・消費の拡大は、上記のような品質の向上、新規就農の増加、産地の形成、ひいては水平分業によるコストパフォーマンスの向上といったことにも繋がっていくのではないかとも。

日本ワインを愛する会には、今後10年で日本ワインの認知度を大きく向上させるような取り組みを期待したいところですし(政府機関との仕事も多くなったそうですし、外堀から埋めていくのもいい手だと思います)、日本ワインマスターとして、私も何かしていきたいと感じました。
特に、今回、セミナーの後に大試飲会的な懇親会があったのですが、そこに中国地方のワインは1種類も無かったんですよね。やはり、中国地方のワインの会もっとやらないとなー、なんて思いました^^

  • 20140719_130200.jpg

その後、広間へ移動して活動報告→懇親会です。乾杯の前に役員の方々がご登壇され挨拶をされました。

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フードも充実、ですが速攻でなくなるので確保が大変でした^^;

ちょっと長くなりすぎたので続きます

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最終更新日  2014年07月28日 23時51分48秒
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