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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2014年08月10日
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先月の日本ワインを愛する会大総会での対談企画でもご登壇されていた中央葡萄酒の三澤彩奈さんをお招きして、神戸元町の酒商熊澤さんが、熊澤さんの2階にあります、熊澤上ルボンゴレにてワインメーカーズランチを、10日日曜日にご企画されていました。

神戸なら岡山からでも大して遠くはありませんし、三澤さんには総会後の懇親会の際に質問してみたかったこともありましたので、お邪魔することにしました。
当日は兵庫に台風11号が直撃という事で、姫路で足止めを食ったりもしましたが、20分程度の遅刻で何とか会には参加できました。

ボンゴレさんはその名の通り貝料理がメインのお店ですが、今回はテーマが「グレイスワインの甲州と家庭で楽しむ和食」という事で、貝料理は無し。
家庭でも出来る、でも、家庭の食卓に上ると明らかに雰囲気がいい和食と、グレイスワインの5種類の講習を合わせるという内容でした。

ワインのラインナップと合わせた料理は以下の通りです。

1、グレイス茅ヶ岳2013
日照量が非常に多く、雨の量が少ない茅が岳山麓の西向きの斜面の畑のブドウを用いたものだそうです。EU基準をクリアし、ロンドンへ輸出している銘柄になります。

甲州らしい極薄い色合いで、ライムやカボスなどの青い柑橘や黄色い柑橘、リンゴっぽさ等フルーツ感が前に出ます。そこに、定番の白い花や酵母っぽさが加わる感じです。味わいも、繊細なものながら梨っぽい果実味がしっかり出ており、シャープな酸もありつつ、後口にかけてトロピカルとまで言うといいすぎかもしれませんが、フルーティさが余韻として残ります。

楽天内にもあります。2000円程度。
  • 熊澤主催グレイス甲州の会 彩り野菜のおひたし、冷製炊き合わせ、いわしのすだち煮、桃の味噌漬

茅が岳に合わせたのは、彩り野菜のおひたし、冷製炊き合わせ、いわしのすだち煮、桃の味噌漬。相性としては、やはり冷製炊き合わせや彩り野菜のおひたしとのそれが素晴らしいですね。
どちらもダシの旨みが効いていて(特におひたしはカツオバッチリです)、そこに野菜の旨みが合わさるのですが、甲州の果実味や旨みとよく引き合いますし、酸が食事とワインの合わさったその旨さに締りを与えてくれます。
桃も、香りの面での相性旨みの相性どちらもなかなか。イワシは、やはり魚の味が強く、悪くはありませんがもう少しパンチのあるワインの方がベターな気もしました。

2、グレイス甲州2013
グレイスのスタンダードライン。勝沼産甲州100%。2012ヴィンテージから、ブドウ本来の味わいを生かすためシュールリーを行わなくなったそうです。2013は猛暑の年で、早めに収穫したもののやや酸が少な目とのこと。

茅が岳と同じような世界観ですが、こちらの方がミネラルやハーブっぽさ、それに軽い白コショウっぽさなどよりシビアなニュアンスを強く感じました。加えて、味わいの面でもミネラル感やエキス分があり、後口の軽い苦みも相まってよりシャープでドライな印象。ただ、やはり果実味の膨らみは例年のものよりは感じるでしょうか(酸の少なさの影響かもしれませんが)。また、茅が岳のような余韻のフルーツ感は無し。

茅が岳とは同価格といっていいでしょう。飲み比べられたのは面白かったです。意外と差がありますよ。
  • 熊澤主催グレイス甲州の会 玄米寿司3種

合わせたのは玄米寿司3種。明石の鯛昆布締め、茗荷、かっぱ巻きです。玄米感はそこまで感じませんでしたが、柔らかい炊き加減ながら粒の存在感があったのは玄米ゆえでしょうか。
熊澤の店主さんお勧めはかっぱ巻き。試してみますと、酢飯の甘酸っぱさがワインの果実味を引き出し、それがきゅうりと合わさることで何やらメロン的な世界観が生まれいい感じでした。
また、茗荷の爽やかさにはワインが一歩引く形になりますが引き立てる関係ができますし、鯛+昆布の旨みにワインの柑橘香や酸がよくはまります。全体的に手堅いマリアージュを楽しめました。

3、グリド甲州2013
こちらのブドウ産地は山梨県産。県内各地のブドウを使用しているようです。醸し発酵を行うタイプで、甲州の果皮の成分を、そこまで強く出はありませんが抽出しています。グリはフランス語で灰色、甲州の果皮の色合いですね。

色は、果皮の成分が出ている分上記2種類と比べますとしっかりしています。黄色さがはっきりしているといった程度ではありますが。香りの面でも、ハーブや白コショウっぽさ、それに蜜蝋的な醸し甲州独特のニュアンスをはっきり感じます。ただ、フルーツもよく出ており、柑橘もさることながら黄桃や梨が感じられます。味わいでは、果実味のインパクトがシッカリあり、そこにしっとり系もそこそこ厚みのある酸や苦味が加わります。インパクトはありますが、冷やしていただくと結構爽やかです。

茅が岳やグレイス甲州よりはほんの少しお手頃。グリ甲州の中ではとっつきやすい方だと思います。
  • 熊澤主催グレイスの甲州の会 アユと焼きなすの天ぷら、アユの肝味噌添え

合わせたお料理は鮎の天ぷら、肝味噌添えと焼きなすの天ぷらです。焼き茄子を天ぷらにというのは面白いですが、ややもっちりした皮に包まれた、とろりとしていて甘味が強く、香ばしさのある焼き茄子はなるほどこれはすごいという一品でした。
また、鮎の肝味噌は、肝に酒を加えレンジで2分加熱、その後裏ごしし味噌、味醂、醤油で味付けするというシンプルなものですが、気品すら感じる苦味と旨みの強い非常に優れた酒のつまみでした。これ凄いです本当。
ワインとの相性では、これも全体的にいいですが、中でも果実味と茄子の甘みの相性は良好です。また、グリ由来の苦味が揚げ物にいいですね。加えて、肝味噌の苦味とも相性が良く、旨みの引き合いをより加速させてくれます。香りの面でも、鮎独特の香りとワインの要素に穏やかながら一体感が見られました。

長くなるので続きます

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最終更新日  2014年08月16日 12時12分07秒
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