テーマ:ワイン大好き!(30799)
カテゴリ:ワインイベントに参加しました
前回の続きです。
4、グレイス樽甲州2013 こちらは、勝沼産甲州を樽貯蔵したもの。フレンチオークの樽をある程度ローストしたものを用いているそうです。このワインは、勝沼ワイナリークラブボトルとなっています。同クラブは、グレイスワインの三澤茂計代表が主導的立場で発足したもので、このボトルのワインは同氏の甲州への信念によって生まれたものと言えるでしょう。 樽由来のナッツやバター的なニュアンスはありますが、決して強すぎず甲州の柑橘香やリンゴ、梨といった要素に溶け込み、調和しているのが印象的でした。その香りの印象に加え、ミネラル感のある飲み口や、目鼻立ちのしっかりした果実味、酸(この辺のインパクトには香りの影響もあるかも)により、ややスケール感を感じる味わいでした。 やはり、樽甲州は3000円を超えます。しかし、樽のバランスの絶妙さはなるほどと思わせます。 このワインに合わせたのは皮付き豚の生姜焼きです。脂しっかりの豚肉にも、樽由来のニュアンスのお陰で消されませんし果実味や酸の力強くもフレッシュな味わいが、脂っこさを抑えてくれます。一緒の野菜と共に頂くと、みずみずしさが加わり相性がアップしますね。 5、グレイス・キュヴェ三澤・明野甲州2013 オオトリはグレイスワインのトップキュヴェであるキュヴェ三澤シリーズの明野甲州です。明野の自社畑の、垣根式で栽培された甲州を用いています。その実力をダイレクトに表現する為、補糖無しシュールリー無し樽無しで作られています。 垣根栽培にはやはりかなりのご苦労が伴われたそうで、結果しにくい時期があったり、垣根の営業がブドウに反映されない、ブドウには出てもワインに反映されない、といった時期を経て辿り着いた現在地だそうです。 色は薄い黄色。香りにはスパイスっぽさやリンゴ、ビワ、柑橘といった要素がはっきり出ており、味わいも、こちらも目鼻立ちのしっかりした果実味や酸が感じられます。また、ボディにはミネラル感や凝縮感があり、しなやかで硬質さも感じるような質感となっていました。 5400円という価格ながら、楽天内では完売。 合わせたのは無花果の白和え。すりごまに加えチーズを用いたクリーミーなものです。無花果の甘みや果汁がそこに爽やかさと香りのアクセントを加えてくれます。 コクのあるお料理ですが、ワインの印象がボヤけないのは流石。また、しなやかな質感が、クリーミーな料理の質感にメリハリを加えてくれました。 今回も興味深いイベントでした。どのワインも完成度の高さを感じますが、特に、キュヴェ三澤のしっかりした香りや味わい、ボディの質感、さらに、11.5度という度数が補糖シュールリー樽無しで出ているというのは、このワインがエポックメイキングなものだということを示しているなと。 ただ、前半三種も本当にいいので、価格差を考えた時に悩ましいのも事実です。 もっとも、垣根栽培等世界標準に挑むというのは必要な事ですし、グレイスワインはそれができるワイナリーでもあります。日本ワインファンとして、甲州の重要性・意義を考えれば、今後もこのワイナリーの甲州を見続けて行きたいと思いました。 あと、お料理は家庭で出来るというテーマで、レシピも頂けました。白和えなんかはすぐ出来そうですし、試してみようと思います(^^) ご主催下さった酒商熊澤さんありがとうございました。 ワインのご説明を為さる三澤彩奈氏、今回はありがとうございました。 今回のワイン集合です。右から茅が岳、グレイス甲州、グリド甲州、樽甲州、キュヴェ三澤。 イベントの後は、阪急の六甲駅すぐの新六甲ビルの6階に、今月オープンされたばかりのワインバー、baccanaleさんへ。 夜景の綺麗な素敵なワインバーですが、素敵なのは景色だけではありません。 ワインはメニューが無く、好みを伝えてお選び頂くスタイルですが、ラインナップが、今回はイタリアの皮も醸したピノ・グリージョを頂いたのですが、そういった一味違うワインを頂けるものなのです。勿論、手堅いブルゴーニュなどもありますが、ちょくちょくお邪魔したいお店でした(^^)あと、今回は頂かなかったのですが、お料理メニューもあります。 エレベーターを出るとこの看板が出迎えてくれます。営業は18時からとのこと。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事を チェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年08月16日 17時17分45秒
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