テーマ:ワイン大好き!(30791)
カテゴリ:オーストリーワイン
ホイリゲの季節も近づいてきましたが、今回はオーストリア・ウィーンのゲミシュター・サッツです。 ゲミシュター・サッツ・ヌスベルク・グランドレぜルヴ2011。生産者ツァーヘルは1930年代からウィーンのグリンツィングでホイリゲを営み、ホイリゲワインを作ってきました。そんな中で、ウィーンに残っていた古来の製法混植混醸=ゲミシュター・サッツをウィーンで再び復活させウィーンワインの特色としようとする動きの中核を担う作り手の一つとなっていき、現在ではゲミシュター・サッツによって新酒=ホイリゲや白ワインなどを手がけています。 セパージュは、リースリング、グリューナー・フェルトリナー、ヴァイスブルグンダー、ロートギプフラー、ツィアファンドラー、トラミナー、グラウブルグンダー、ノイブルガー、シャルドネの9種類。楽天内には同一ヴィンテージのものは無く、写真のものは2007ヴィンテージで4752円。 色はややツヤ感もある薄い黄色。黄金系ではありませんが、輝きを感じはします。 香りは、白コショウやオリエンタルスパイス等スパイシーさがよく出ています。また、ハーブっぽさもあり、グリーンハーブ系の要素や軽い薄荷的な雰囲気も。その他の要素としてはやはりフルーティさが強く、ハーブやスパイスの延長線上に感じられるライチっぽさ、それにリンゴやオレンジ、マスカット系のブドウといったものがありました。ミネラルも十分。 味わいは果実味が軸でそこに柔らかな酸がかかっているといった印象。旨みもあります。口当たりは、やはり硬質なミネラルがあり、すっきり系のミディアムボディといったところ。ただ、エキス分はあり、若さゆえにそのスケール感を出し切っていないといった感じでしょうか。実際、ブルゴーニュグラスを用いた方がその大きさの一端をより感じやすかったように思います。 食事との相性では、やはり魚介や白い肉ですね。 魚介ですと、白身から赤身までなんでもござれな感じで、鯛の刺身を柚子塩で食べてみますと、鯛の食感や香り、旨み、それに塩の柚子香といったものに、ワインのミネラルや胡椒系のスパイスといった香りのニュアンス、ボディの質感、旨みといったものが合います。また、赤身の握りとでは、やはり酢飯の甘みがワインの果実味に行けるのは勿論、赤身の滋味にワインの大きさがいいバランス感です。その他、雲丹の軍艦などひと癖あるものもok。 肉ならやはり鶏。ローストレッグを、塩コショウのみで食べてみましたが、塩気で引き立てられた肉の旨みに、ワインの果実味や旨みが加わることで、より滋味深さを引き出しつつ後口をさっぱりさせてくれます。 美味しい白ワインです。が、やはりそのポテンシャルを存分に感じるにはまだまだ若いですね。丁度、楽天内で売られている2007ヴィンテージあたりですと、いい感じにこなれてきているのではないかと思います。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年10月16日 16時04分02秒
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