テーマ:ワイン大好き!(30785)
カテゴリ:アメリカワイン
今回はカリフォルニアのシャルドネです。日本人オーナーの方が手掛けるワイナリーのものになります。 シャルドネ「美夜」2012。生産者はシャトー・イガイタカハです。カリフォルニアで働いていたオーナーの杉本夫妻が、現地のワインにほれ込み、やがて、いつか嫁いでいく娘さんの結婚式を娘さんのためのワインで祝いたい、と言う思いから始められたワイナリーです。杉本家の家紋である「違い鷹羽」をローマ字表記にすると「chigaitakaha」になるので、chのところをシャトーと読んでシャトー・イガイタカハという名前になりました。ワインメーカーは、グレッグ・ブリュワー氏等数名いらっしゃるそうです。本ワインは、グレッグ氏がダイアトムでやっていたシリーズで、本ヴィンテージからイガイタカハからの発売となりました。 セパージュは、サンタ・リタ・ヒルズのシャルドネ100%です。価格は、写真のお店では6610円で送料無料です。因みに、7月に京都で開催されたワインメーカーズランチで、杉本夫妻にお会いしましたが楽しい方々でした。その節はありがとうございました! 色はツヤのある黄色ですが、そこまでごつい色合いでもありません。 香りは、2~3年使用のニュートラルオーク使用という事で樽のニュアンスはあまり強くなく、少々クリームっぽさや土っぽさがあるかなというくらい。フルーツの要素はよく出ており、メロンや白桃、洋ナシ、それにパイナップルといったものを感じました。その他、白い花やマジパン、軽いヨードっぽさやミネラル、ハーブといった要素も出ています。 味わいはバランス型。そこはやはりカリフォルニア、果実味が軸ではありますが、それも決して突出した濃いものではなく優しいもので、そこに明るくもしっとり感のある酸、旨み、アルコールのアタックといったものが加わります。ボディはミディアムですが、ミネラル感しっかりで丸さの中にも張りがあり、パリッとした質感で、引き締まった印象も受けます。 カリフォルニアのシャルドネ、ということで、ボイルエビやサーモン、マグロといったネタのお寿司にはやはりよく合います。ただ、その合い方も、派手な香りと果実味で食材を包むといった感じではなく、エビやマグロの滋味とワインの旨みや果実味、酸といった要素がしみじみと引き合うといった印象。サーモンについても、香りの華やかさは出ますが、やはり脂の奥の旨みをジワリと引き出してくれる感じでした。 また、秋刀魚のスダチ煮を作ってつまんでみますと、これが大正解。ワインの香りの印象の中にスダチという柑橘の明るさが加わってより立体感が出ますし、秋刀魚のしっかりした旨みにワインの質感や味わいが嵌りました。 そのた、ローストポークもつまみましたが、白い肉の旨みにも行けますね。ただ、あまり味の濃い料理になりますと、ワインの美点が感じられなくなるかもしれません。 シャルドネって、実は個人的に難しい感覚がありまして、スッキリ酸キンキン系のものに関しては、それなら他にもいろんな品種があるよね、やっぱり樽も使ったコッテリ系かな、という感じなのですが、一方で、その手のシャルドネは最初は美味しくても2杯でいいかなと(熟成してるとまた感じ変わるのですが)。 その点、このワインは、コッテリはしていないがキンキン系でもない、個人的にかなりツボなバランス感の1本でした。値段はしますが、また是非飲みたいワインです。 さて、味的にはもう少し大人しくなりますが、バランス的に好みなのが日本のシャルドネです。11月30日、そんなシャルドネの名手ともいえる奥出雲ワイナリーのワインメーカーズディナーを開催いたします! 今回は人気のシャルドネ樽発酵もご用意いたしますので、ご都合よろしければ是非是非ご参加頂き、日本のシャルドネをご堪能ください! にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月09日 11時32分50秒
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