テーマ:ワイン大好き!(30785)
カテゴリ:アメリカワイン
前回はカリフォルニアのシャルドネでしたが、今回もカリフォルニア。メルローになります。 デコイ・メルロー2012。生産者ダックホーン・ヴィンヤーズは1976年、ナパ・ヴァレーの中心部、セント・ヘレナの北部に設立されました。当時、メルローはブレンド用品種という認識だったそうです。しかし、このワイナリーが、メルロー主体のワインを作り高評価を得たことで、その認識を変えることになりました。当時も今も勿論カリフォルニアではカベルネ・ソーヴィニヨンが主流ですが、現在、メルローはジンファンデルと僅差の第3位の品種となっています。そんなダックホーンの特徴は、畑での徹底した収量管理と醸造時のこれまた徹底した選果にあり、それがメルローの高評価にも結び付いたようです。 セパージュは、メルロ90%、カベルネ・ソーヴィニヨン9%、カベルネ・フラン1%。カリフォルニアらしく、メルロー表記ですが単一ではありません。価格は、写真のお店で2970円。 色は黒紫。エッジにも紫でまだまだ若さを感じます。 香りは、バニラや黒ベリー、黒蜜といった華やかな要素がしっかりで、らしさを感じます。また、ブルーベリーやプラム、プルーンといったフルーツ感も。また、フルーツといえば赤や青のベリー、トロピカルフルーツなどのドライフルーツっぽさも。その他、甘栗的な甘さを伴う香ばしさや、バルサミコっぽさも。 味わいは、やはりらしい果実味中心のもの。ばっちりメインの要素に君臨しています。そこに、舌触りの質感でも感じられるタンニン、アクセント程度ですが、明るく意外と存在感を見せる酸が加わるといった感じです。ボディは、密度のあるフルボディですが、一方でクリアーな質感と独特の軽やかさがありました。 食事との相性も、勿論なんでもいけるといったワインではありませんが、ものさえ選べばよく合います。 以前から、メルローとはブルーチーズがよく合う印象がありましたので、フルムダンベールと雑穀ご飯でリゾット風にしてみましたが、狙い通りのいい相性でした。ブルーの辛さにワインの果実味やタンニンが合いますし、クリーミーさにもいけます。また、雑穀の香りが思いのほかワインの香ばしさに嵌ってくれました。 また、すき焼きも間違いありませんね。全体のコクと砂糖を使う事で出る甘みがワインの果実味や黒いニュアンスにマッチしますし、肉の旨みや脂が加われば旨みも膨らみます。 あと、意外だったのが根菜のきんぴら。これも、甘みのある料理だからというのもあるでしょうが、ゴボウやレンコンなどの食感とワインの質感の対比は面白いですし、根菜自体の香りや滋味が、ワインの中の共通するニュアンスを引き出したように感じました。 3000円程度のカリフォルニアのメルローに期待するすべてが詰まっていたように思います。よくできたワインですし、カリフォルニアのメルロー、というか赤ワインとは何ぞや、という時に先ず飲んでみるワインとしてもいいのではないでしょうか。 メルローは日本でも適した品種として認識されています。奥出雲ワイナリーでも、自社栽培のメルローの赤が作られていますね。 今回の奥出雲ワイナリーワインメーカーズディナーでは、残念ながらメルローはご用意いたしておりませんが^^;山葡萄系の赤が2種類ございます。特に、小公子は日本でも中々にコクのあるワインとなりますので、こういった他国のワインとの比較も面白いのではないかなと。 まだまだお席ございますので、ご都合よろしければ是非ご参加ください!詳細は上記リンクをご覧ください。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年11月13日 11時58分05秒
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