テーマ:ワイン大好き!(30784)
カテゴリ:その他の国
今回は最近時折見かけるようになった東欧系のワインです。モルドヴァのメルローになります。 エクスペショナル・メルロー2012。生産者アスコニはルーマニアとウクライナの間にあるモルドヴァのワイナリー。モルドヴァは内陸国で、緯度はボルドーに近く、気候や降雨量はブルゴーニュに近いのだとか。ワイン発祥の地に近い土地ですが、ワイナリーの創業はソ連崩壊後の1994年です。帝政ロシア時代からのコーカサス系地場品種に加えて、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネなどの国際品種も栽培しているそうです。 セパージュは、メルロー100%。ハンガリー、フランス、アメリカ3種のオーク樽で熟成させたワインをブレンドしています。価格は、写真のお店で1242円。 色は濃いガーネット。黒さはありますが、エッジにはルビー感がありました。 香りは、メルローらしいフルーティさがあり、赤ベリーやダークチェリー、チェリージャムっぽさといった要素を感じました。また、黒ベリーっぽさや軽いコーヒー、それにカラメルのニュアンスといった黒さを感じる要素も。その他、腐葉土や木、また茶色いスパイスや胡椒っぽさといったものも感じられたでしょうか。 味わいは果実味中心のとっつきやすいものです。酸は乳酸系のそれがおっとりした感じで出ており、果実味を適度な印象にしてくれます。渋みはしっかりあり、これも含めてトータルバランスを取っている感じ。後口にかけて存在感を増し、舌触りにもタンニンの印象がはっきりあります。ボディは優しいミディアムで、意外とクリアーでなめらかな質感。 食餌との相性では、これはまあ肉です。 和牛肉のたたきに対しても、しっかりしたタンニンのおかげで強い脂に負けませんし、赤身のローストビーフに対しても、ボディがそこまで重くないので馴染みやすい感じ。 また、鶏肉でももちろんOK。焼き鳥モモ肉をタレで合わせてみますと、肉の脂、旨み、タレの甘みに問題なしです。ただ、香りの面では、牛肉程の相性ではなかったかもしれませんが。 また、豚肉でも、まあベーコンになるのですが、ベーコンときのこの炊き込みご飯をして合わせてみますと、ベーコンの風味にワインの香りや果実味がいい感じです。また、醤油バターベースの味わいで昆布だしも用いましたが、その辺の味わいやキノコとの相性も上々でした。 これは中々面白いワインです。香りは樽感ありますが、それが強過ぎず上品に仕上がっているなと。ブラインドで飲むと、ボルドーと間違える可能性は高そうです。 最近は、東欧も若い生産者などが西欧の栽培や醸造の知識を取り入れていたり、西欧のワイナリーが進出したりと盛り上がっている様子。色々気になりますね。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年09月22日 11時36分16秒
コメント(0) | コメントを書く
[その他の国] カテゴリの最新記事
|
|