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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2015年09月27日
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今年1月のオーストリーワインをテーマにされた回以来、久しぶりに岡山の日本料理店、柳川はむらさんでのワイン会へお邪魔させて頂きました。

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今回のテーマはチリ。チリワインと日本食のマリアージュって中々興味深いなと。やはりというか、白の相性は間違いないですね。また、赤も、これが意外と良かったり。楽しい発見とマリアージュ、それに久々に色々なチリワインを楽しむ事が出来ました。

1、バルディビエソ ブリュット
ご存じチリナンバーワンスパークリングメーカーのバルディビエソのスタンダードレンジです。産地はセントラルヴァレー。セパージュは、シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%。シャルマ方式です。
色は薄い黄色、泡は意外と量もありますし勢いも優しく快適。香りは、最初はミネラルやハーブっぽさ、白い花の印象が強かったですが、時間と共に青リンゴや洋ナシ、グレープフルーツ、ミカンといったフルーツ感出ました。味わいも、最初は酸の印象が強いですが、段々果実味が膨らみますね。

2、ヴィーニャ・ファレルニア チュンチュ・リースリング2012
続いては、チリのワイン生産の北限コキンボ地方のエルキヴァレーで作られているリースリングです。イタリア人オーナーの手がけるワイナリーで、それまでは生食用ブドウやブランデー用ブドウの生産が主だったそう。
色は、やや黄色さを感じられる色合い。麦わら位でしょうか。印象的だったのは香りで、ドイツのリースリングのようなペトロール香が出ていたこと。その他レモンなどの柑橘やリンゴ、ミネラルといったものもあります。味わいは、果実味を軸に酸が入るというチリらしいものですが、果実味は突出せず、エキス分のあるボディに上手く乗っている感じ。2012年という事で多少のエイジング効果もあるのでしょうが、チリのリースリングのイメージを変える1本でした。

3、エラスリス ソーヴィニヨン・ブラン2014
チリの銘醸地アコンカグアヴァレーをほぼ独占しているというエラスリス。廉価なものも手がけますが、世界屈指のカベルネ・ソーヴィニヨンの産地でチリを代表するような高級レンジも手がけます。ソーヴィニヨン・ブランは本2014ヴィンテージより冷涼なカサブランカヴァレーで作られるようになっています。
色はリースリングより薄い感じ。香りは、らしいグースベリーやグリーンハーブ、それに緑の柑橘といった要素がよく出ています。トロピカル感は無し。味わいも、冷涼な気候を感じる酸の印象のあるもの。勿論、果実味もしっかりありますが、どちらかが突出するわけではなく拮抗した感じ。ライトでパリッとしたボディが快適。

4、ビーニャ・ウイリアム・フェーブル・チリ グラン・キュヴェ・シャルドネ2012
シャブリのウィリアム・フェーヴルが1991年に設立したワイナリーです。畑の平均標高が600mという高地で、シャルドネに至ってはなんと海抜1000m。流石シャブリの作り手というべきか、クリーミーさを抑えエレガントな仕上がりを目指すべく、マロラクティック発酵は無し。
色はやはり、これまでのものと比べるとある程度しっかりあります。香りは、トーストやオレンジ、グレープフルーツ、ハーブ、軽い白コショウや微かなハチミツバターなど。味わいは、やはり果実味が軸ではあります。その中から、明るい酸がすっと出てくる感じ。ボディはクリアーでミネラル感のあるミディアムライト。

5、モンセカーノ レフーヒョ・ピノ・ノワール2014
これは非常に面白いワインでした。アルザスのオステルタグが手掛けるピノです。カサブランカヴァレーの冷涼な気候の下、オステルタグらしく栽培はビオディナミ、醸造も樽無し、酸化防止剤も控え目という造りになっています。
色はやや黒さのあるルビー。透明度はあります。香りは、チェリー、スモモ、ラスベリーやクランベリーといった要素に、ややスモーキーさが加わります。軽いハーブ感や赤い花っぽさも。早い段階では、少し還元的なニュアンスもあったでしょうか。味わいは、酸の印象が果実味に勝る感じ。果実味もありますが、それが繊細なもので、酸は結構明るく、冷涼さを感じます。ボディもタイトでクリアーなミディアム。
かなり旧世界的、というかアルザスの雰囲気あります。

6、エラスリス カルメネール・シングル・ヴィンヤード 2012
上記ソーヴィニヨン・ブランと同じエラスリスの、チリ固有品種カルメネールです。産地は、こちらはエラスリスの御膝下アコンカグアヴァレー。アコンカグアはブドウの開花から収穫までの時間が世界最長だそうで、晩熟型のカルメネールには最適な環境です。
色は流石にしっかり赤黒いですが、エッジにかけて等赤さの印象はあります。香りは、土っぽさやバルサミコ、それに黒コショウやいちじく、ダークチェリー等が感じられたでしょうか。味わいは、確かに果実味しっかりですが酸もあり、全体的に上品にまとまっています。タンニンも弱すぎず強過ぎずで、フルボディ。

7、モンテス モンテス・アルファM2010
チリのトップレベルの赤ワインの一つですね。チリワインの名声を築いたワイナリーの一つと言ってもいいモンテスの、同社を代表するトップキュヴェです。セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン80%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド5%、メルロー5%。
5年熟成していますが、色はまだまだ黒さがありますね。香りはブラックベリーや赤ベリーのジャム、プラムといったフルーツや、バルサミコ、カラメル、腐葉土、黒コショウやオリエンタルスパイス、葉巻っぽさなど様々な要素が。味わいは、やはり果実味バッチリ。そこに、しっとり系の酸やタンニンが加わりバランスを取ります。ボディはシルキーなほどになめらかですがしっかりフルボディ。

全体的に、果実味べったりなワインはありませんでした。セレクトの面もあるのでしょうが、やはりエレガントさを求める世界的な潮流の影響はあるのかなと。
その中で、ファレルニアのリースリングの石油香とボディ感、モンセカーノのピノ・ノワールの果実味と酸のバランスといったものは、今までのチリワインのイメージとは大分違う感じで特に印象的でした。特に、モンセカーノはブラインドでチリと当てられる自信は皆無です。このワイナリー、今回のレフーヒョと上のレンジの2種類のピノしか作っていないそうなのですが、上のものがどんななのかも大変興味深いところです。

お料理とマリアージュの印象については続きます。

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最終更新日  2015年09月28日 14時31分59秒
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