テーマ:ワイン大好き!(30792)
カテゴリ:オーストラリアワイン
サントリーさんのヤルンバワイン会のワイン、続いてもシラーズのワイン。ただし、こちらにはヴィオニエは使われていません。 パッチワーク・シラーズ2013。ヤルンバは、品種の個性を活かしたフレッシュでフルーティなワインを作ることを意識しつつ、一方でイギリス系の歴史を持つことから、イギリスのネゴシアンたちが愛し広めたアッサンブラージュという作り方にもこだわりを持っています。本ワインは、使用されているブドウはシラーズ単一ながら、そのシラーズはバロッサの9か所の畑からのものとなっており、ある意味ヤルンバのこだわりが詰まったワインと言えます。「パッチワーク」というネーミングは、バロッサの、上空から見ると異なる土壌の畑が組み合わさったパッチワーク模様のように見えることから名付けられました。 楽天内に同一ヴィンテージはありません。こちらでは2679円です。 色は黒いです。やはり若いシラーズだなという感じ。ただ、エッジには赤さも見えました。 香りはチョコやココア、それにカラメルといった黒いニュアンスがよく出ています。勿論、黒コショウもありますし、スパイスではクローヴ等の茶色いそれも。そこに、黒ベリーやダークチェリー、赤ベリーのジャムといった濃いフルーツが加わります。さらに、赤い花や紫の花といった花的な要素や、トースト、チョコチップクッキーのような香ばしい雰囲気、それにハーブっぽさといったものも。 味わいは、これはまさに果実味が主役なワインです。ジューシーなそれが支配的で、そこに乳酸系の酸と渋みが加わる感じ。渋みの印象もしっかりあり、果実味とのバランスでは酸以上に大きな働きをしている感じ。舌触りにもタンニンの印象が感じられます。ボディは紛うこと無きフル。丸さ、滑らかさを感じる口当たりです。 会では、やはりウズラ、子羊と合わせました。 ウズラとの相性では、ウズラのしっかりした質感と塩気、旨みと、ワインの柔らかでおおらかなボディ感と果実味との対比が良かったかなと。また、スパイシーな特製シーズニングを合わせますと、そのカレーっぽさがワインの濃い香りにアクセントを加えてくれる感じでした。 一方、子羊に対しては、その食感や旨みを、ワインの味わいが包み込むような感じで、ソース的、しかし、しっかりした渋みがその合わさったまろやかな味わいにアクセントを加えてくれる、いいマリアージュでした。ただ、もっと力強い肉でも良さそうな感じです。 このワイナリーならではのエレガントさはありますが、オージーシラーズらしい豊かな果実味と力強さを感じられるワインだったかなと思います。 現段階でそのフルーティさを楽しむのもいいでしょうし、じっくり寝かせて変化を見てみるのもよさそうです。
楽天内には少し古い2011ヴィンテージがありました。流石に2013と比べてそこまで変わっているとは思えませんが、多少果実味に落ち着きが出てきているかもしれませんね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月10日 23時42分51秒
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