テーマ:ワイン大好き!(30795)
カテゴリ:オーストリーワイン
先日はボージョレ・ヌーヴォーの解禁日でしたが、今月は世界中の新酒の解禁月ですね。11日はオーストリーの新酒ホイリゲの解禁日でした。 ホイリゲ2015。生産者ツァーヘルは1930年代からホイリゲ=造り酒屋の居酒屋を営んでいます。また、ウィーンでは、かつてゲミシュターサッツ(混植混醸)のワインが作られていましたが、その後安ワインの代名詞のようになってしまっていました。そのゲミシュターサッツの、高級ワインとしての復権を第一人者としてになってきている作り手でもあります。2015年は雨不足で乾燥した年となったそうですが、ツァーヘルの樹齢40年を超えるブドウ達は、その樹齢による長い根で地下の水を吸収し見事に実を付けたそうです。 セパージュは、シャルドネ、グリューナー・フェルトリナー、リースリングなどで勿論混植混醸。価格は、写真のお店で2780円。空輸です。 色は薄い黄色。やや青みも感じるでしょうか。 香りは熱く乾いたヴィンテージの影響か非常にフルーティです。グレープフルーツやライム、スイーティといった柑橘を中心に、洋ナシ、リンゴ、カリン、パイナップル、マンゴスチン、それに何かしらの南国フルーツ的なニュアンスも感じました。そこに、レモングラスや青い芝的なグラッシーな要素などが加わります。また、少々の白コショウを感じるのはやはりオーストリーですね。 味わいはジューシー。果実味の印象は結構ありますが、残糖16g/lだそうで納得。ただ、甘さに振れ過ぎていることはなく、しっとり系ながらも酸は結構量多めで後口にかけては支配的にすらなります。軽い苦みも相まって、バランスは十分取れているといえるでしょう。ボディはクリアーなライト。ミネラル感もあり、パリッと系というよりはしなやかさを感じるタイプ。また、蜜っぽい余韻の長さも印象的。 オーストリーワインは和食に合うワインとして最近売り出していますが、広告に偽り無しですね。 オーストリー白を飲むときにはいつもお寿司をつまみますが、これだけの残糖があっても全く問題なくいい相性です。特に、エビやイカの甘み、シャリの甘みに対し、ワインの果実味と酸のバランスが非常に良く馴染みました。勿論、醤油やワサビがあっても問題なしです。むしろ、わさびの香りにワインの青いニュアンスが好相性で、わさびをつまみに飲めてしまう感じ。 また、実はお節料理を毎年買っているのですが、今回博多久松お試しお節が丁度あったのでつまんでみましたところ、鶏つくね照り焼きの塩気や旨み、祝エビの旨みなどに合うのは勿論、イカ明太和えといった一見ワインに合わなさそうなものでも、旨みとワインの酸やミネラルが馴染んでしまうのは流石でした。 ここ数年ボチボチ頂いておりますが、やはりいいワインです。新酒という部分を度外視して2780円の白ワインとみても、十分な価値があるワインだなと思います。 ただ、このワイン、新酒ながら結構瓶熟もしまして、年明けごろや来年春ごろ辺りに飲みますとまた感じが変わっているのでその辺も楽しんでみたいところです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月24日 22時50分20秒
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