テーマ:ワイン大好き!(30794)
カテゴリ:オーストリーワイン
今回は前々回と同じ生産者のオーストリー白。品種が土着品種のグリューナー・フェルトリナーになります。 グリューナー・フェルトリナー・ロイザーベルグ2013。生産者フレッド・ロイマーはアメリカでの修行経験も持っており、その影響か醸造においてはハイテクを駆使しています。ただ、それはあくまでもテロワールの反映されたワイン作りを行うためで、栽培ではビオディナミを取り入れてもいます。自然なワイン作りを行う上で、醸造過程における衛生環境というのは非常に大事であり、その辺りをハイテクを取り入れることで上手く管理しているようです。 価格は、写真のお店で3799円。 色は薄い黄色。そこまで薄い!という感じではなく、ちゃんと色合いは認識できる程度ではあります。 香りは、洋ナシやリンゴ、黄色い南国系果実、白コショウといった定番の要素に加え、柑橘の印象もある程度はっきり出ており、スイーティやミカン、それに微かな柚子っぽさのような雰囲気があったでしょうか。また、ミネラルっぽさやマジパン、ベッコウアメ、若干の茶色系スパイス、加えて薔薇の花?のようなニュアンスも。 味わいはジューシーです。グリューナーらしい果実味を軸にしたもので、そこに明るい酸と後口にかけての苦味といったものが加わります。ボディはミディアムライトで、口当たりは丸く、膨らみも感じます。ただ、ミネラル感はきっちりあり、クリアーさとしなやかさを持ったものでもありました。 食事にはもちろん合わせやすいです。 オーストリー白を飲むときはいつもですが、例の如くお寿司をつまみますと、貝やイカ、鯛といったネタとはやっぱり間違いなし。ネタの持つ甘味とワインの果実味の馴染み方にはいつも驚かされます。また、どれも食感のしっかりしたネタとなっていますが、ワインのミネラル感と質感に対し、そのしっかりした食感がいい相性でした。 一方で、意外とよかったのが煮豚。豚のモチモチとした食感は、魚のそれとはまた違った雰囲気ながら、やはりワインの質感になじみますし、脂のある味わいに対しては、ワインのしっかりした果実味、それに苦みが脂っこさを抑えつつうまみを引き出してくれます。 あと、おでんもいいつまみでした。基本的に、出汁の旨みには相性がいいようです。 グリューナー・フェルトリナーの持つ特徴を存分に感じられるワインかなと思います。白コショウだけではないより華やかなスパイス感や、黄色い果実の雰囲気などは、あまり手頃なグリューナーですと感じにくいところがあったりするのですが(勿論、そういったワインにはフレッシュな魅力がありますが)、この位になりますと、熟成可能性も感じる奥深さや華を感じられます。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年12月05日 01時18分06秒
コメント(0) | コメントを書く
[オーストリーワイン] カテゴリの最新記事
|
|