テーマ:ワイン大好き!(30792)
カテゴリ:ワインイベントに参加しました
現在、長野県は高品質なワインの産地として日本ワインブームをけん引する存在ですが、東御市のリュードヴァンはその長野を代表する作り手の一つといえるでしょう。
そんなリュードヴァンの代表であり、栽培・醸造家でもある小山さんをお迎えしてのワインメーカーズランチが、先日京都で開催されましたのでこれはとちょっと遠征して参りました。 リュードヴァンは、長野県東御市の、もとはリンゴ畑だったという荒地を開墾しスタートしました。自社畑のブドウを用い、買いブドウは極僅かしか使っていないそうです。リュードヴァンとはフランス語でワイン通りという意味だそうで、その名の通り自社を中心とした地域を、ワイン文化を体現する土地にするという夢をお持ちで、自社畑ブドウへのこだわりも相当なものでした。 自社畑に拘る以上、価格はどうしても高くなってしまうというお話もして下さり、しかし、行く行くは畑を広げ、機械化できるところは機械化し、効率を上げることで自社畑ブドウでテーブルワインを作りたいという事も語って下さりました。そして、上記ワイン通りの話とも関係しますが、多くのワイン生産者が集まり当地をワイン村にし、機械の融通やブドウの販売などを行う組合を作るところまで行ければとの事。 先は長いでしょうが非常に楽しみなお話。今後も是非注目させて頂ければと思います。 会場は、京都のイタリアンSketchさんでした。調和を感じる中に、各食材の味が生きているお料理を頂けました。地元でも人気のお店のようです。 お昼の会という事で、サンドイッチが最初に出てきたのはとてもありがたかったです。リコッタチーズもクリーミーでした。 1種類目のワインは巨峰スパークリング。こちらは秀果園という農家さんから巨峰を買っているそうです。ただ、普段は辛口に仕上げているものの、今回のものは雹で生食用が壊滅的打撃を受けた際、そういったブドウを買って作ったそう。普段の巨峰からはフォクシー的な香りが出ないそうなのですが、今回のものは出たため、その印象を抑える為やや甘めに仕上げたそうです。 確かに、ファンタグレープ系の風味がキッチリ出ています。ただ、甘みのおかげでフルーティに楽しめました。しっとり系の酸や、程々の泡もいい感じでした。また、お料理のサンドイッチとよく合い、特にハムとの相性はかなりのものでした。 続いてはチコリとシーフード。パリパリな食感が楽しい一品でした。 これには、ソーヴィニヨン・ブラン2014です。割としっかりした黄色に、定番のハーブっぽさに加え、緑茶やパッションフルーツ、ハチミツのようなニュアンスがあり、しっかりした酸と収斂味が印象的なワインでした。ちょっと、セバスチャン・リフォーを思い出しました。今回のワインの中では、個人的に一番印象に残った1本です。 サラダは鶏と春菊にナッツを使ったソースです。シェフが、これに合わせるシャルドネを飲まれてイメージされたとの事。 ということで、ここで飲んだのはシャルドネ2014。やや濁りを感じる色合いで、リンゴや白桃、柑橘といったフルーツ感がしっかり。こちらは、樽熟成はしていないとの事ですが、その雰囲気出ています。味わいは、最初のアタックには果実味がありますが、その後に酸がビシッと。ミネラル感もあり、しなやかな印象でした。 こちらは馬肉のタルタル。まろやかながら旨みのしっかりした馬肉の美味しさをはっきりと感じられますし、コショウの香りがそれをより際立たせてくれます。 合せたのはピノ・ノワール2014。ガーネット的な色合いに、ラズベリーやイチゴ、それに焼き栗的な香ばしさやディル的なハーブといった要素を感じます。味わいしっかりした渋みが印象的ながら、クリアーな印象を受けました。馬肉にはよく馴染みます。 パスタもお肉で。よく煮込まれたお肉の旨みを、甘みベースの味わいで頂けます。まろやかさ・コクの深さがありつつ、肉の旨みもはっきりと味わえました。 メルロー2014。赤みがかったガーネット系の色合いに、フルーツケーキや黒い土っぽさ、黒蜜的な雰囲気など「らしい」雰囲気出ています。味わいも、丸くほっこりする果実味が軸で、やわらかなボディと共に穏やかさを感じさせます。ただ、そこはやはりここのワイン、酸もあとからきっちり追いかけてくる感じ。 最後に、スペシャルとしてポム・ドールもお出し下さりました。東御のリンゴを用いた、瓶内二次発酵のシードルですね。こちらは、以前シードルの会をした際に飲みましたが、やや甘味のある味わいと強めのガス圧、ハーブっぽいニュアンスの感じられる面白いアイテムです。今回も、参加者の方々にかなりの好評だったようです。 小山さんが、食事に合わせるには凝縮感が大事、とおっしゃられていたように、どれも穏やかなの中にも締りがあり、しなやかな質感だったかなと思います。 確かに、ご本人が直接語られたようにアッパーな価格帯ではありますが、それに似合った丁寧な作りとこだわりを感じさせるワインでした。ただ、やはり飲んでみないと分からないが手を出しにくい、というレンジでもあるので、こういった、作り手ご本人のお話を直接伺いながら色々飲める機会というのは非常に大事なものになるのでしょうね。 今回のワインです。左からメルロー、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール、シャルドネ、巨峰スパークリング。ポム・ドールはスペシャルなので集合に入っていません^^; にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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