テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:ニュージーランドワイン
今回はニュージーランドの白です。最近ニュージーランドワインでよく見かけるようになった日本人生産者の手によるものです。 ソーヴィニヨン・ブラン2015。生産者アタマイヴィレッジワインズは、青森出身の小山浩平氏が2014年に、南部ネルソンにある、アタマイ・ヴィレッジという持続可能な環境を目指し、果樹園や牧場、農場などを共同で運営し団体を持続させるエコヴィレッジで始めたワイナリーです。その理念通り、栽培においてもワイン造りで出たごみをコンポストにして肥料とするといった事を実践されています。 2014ヴィンテージのソーヴィニヨン・ブランを醸造する際、85%で醗酵樽がいっぱいになったため、残り15%のブドウを温度管理は出来ないが発行にはちょうどいい樽があったので、そこに入れて、そのまま何もせず醗酵させた「Funky Batch」を作成、85%分とブレンドしたところ青っぽさが少なくまろやかなワインに仕上がったことから今2015でも実践されたようです。価格は、写真のお店で3020円。 色は黄色いです。青みも感じなくはないですが、この手のワインにしては黄色がよく出ているかなと。 香りはニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランらしいフルーティさの強いもので、パッションフルーツやリンゴ、グレープフルーツ、キウイのようなニュアンスといったものがしっかり感じられます。また、Funky Batchの影響かややハチミツのような雰囲気も。そこに、グリーンペッパーや白コショウ、ミネラル、ハーブ、芝的な青いニュアンスといったものが加わります。ただ、いわゆるニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランより、よりまろやかな雰囲気、フルーツでも柑橘以外のそれが強いようには感じました。 味わいは果実味しっかりでジューシー。やや辛口に近いくらいかもしれません。ただ、その果実味の中には明るくフレッシュな酸がしっかりあり、旨みやミネラル感を伴い出てくるため飲み飽きたり甘ったるかったりというようなものではありません。あくまでフレッシュでジューシーです。また、後口にかけては塩気を感じるような雰囲気もあり、ミネラリーでもあります。ボディはライト。クリアーでなめらかですが、一方で丸さや軽い膨らみを感じるのも、このワインならではでしょうか。 食事との相性では、ちょっと柚子と昆布の利いた大根の漬物を手に入れたので、それをリンゴと合わせ、ヨーグルト+ハチミツ+粒マスタードでソースを作り和えてみましたが、よく合いました。ソースの酸や塩気、ヨーグルト由来のまろやかさとハチミツからのコク、各要素にワインの味わいが嵌りますし(特にボディのまろやかさにはヨーグルトのそれが良かったかなと)、リンゴの甘みにワインの果実味が馴染みます。また、大根の塩気や旨みに対しても、ワインの果実味が対比されつつ、中の旨みが結びつく感じで、それらがキッチリ全体としても調和しました。 あとは、お寿司やら煮豚やら合わせてみましたが、魚より豚の方がよかったかも。煮豚の甘さと旨みに対し、ワインの果実味のボリュームが丁度いい感じ。魚貝類なら断然エビですね。 フルーティでとっつきやすいワインですが、味わいや香りの構成要素の多さを感じ、それでいてバランスもいいワインでもありました。 また、この独特の柔らかさは、他のニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランと少し雰囲気の違いを感じられ興味深かったです。ソーヴィニヨン・ブランの飲み比べ、一度やってみたいものです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年01月17日 23時21分16秒
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