テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:ワインイベントに参加しました
ドイツでも、新しい世代の作り手の登場などで、今作られるワインが、辛口や赤が増えるなど大きく変わってきています。
そんな、新しいドイツワインの先駆けといえるのが、南部バーデン地方のワイングート・フーバーではないでしょうか。700年前、フランスのシトー派修道士がやってきて、ブルゴーニュに似ているからとピノ・ノワールの栽培を行ったマルターディンゲン村。その品質が高く、輸出品としても活躍し、ピノ・ノワールにマルターディンガーという別名が付くまでになりました。 そんなマルターディンゲンで、かつて高評価を得ていたピノ・ノワールを復活させようと先代ベルンハルト・フーバー氏がワイングートを立ち上げたのが1987年です。1990年にはシュペートブルグンダー=ピノ・ノワールで既に高評価を得、2008年には遂にゴー・ミヨの5つ房を獲得するに至りました。 ベルンハルト氏は、残念ながら2014年に55歳という若さで急逝されてしまいましたが、現在は息子のユリアン氏が後を継がれています。 そんな、フーバー醸造所のワインを輸入されているのが、大阪のヘレンベルガー・ホーフさん。そして、倉敷のワインショップ、ヴァン・ルパン倉敷さんが、フーバーのワインを仕入れて販売しています。今回、ユリアン氏が来日するに際し、この両者の主催で、なんと倉敷でワインメーカーズディナーが開催されました。こんな機会は滅多にないという事で、参加させて頂きました。 ユリアン氏はまだ20代という事で、世界のワインメーカーの中でも相当にお若い方でしょうね。ちょっとシャイな雰囲気はありましたが、色々とお話してくださいました。 やはり、かなりお若いという事で心配の声も多かったようですが、ベルンハルト氏が亡くなる数か月前から一緒にワイン作りについて話をできたこと、そして何より、本人の実力がしっかりしていたという事で、ユリアン氏が手掛けたファーストヴィンテージでいきなりゴー・ミヨの最優秀赤ワインを獲得するなど、全く問題なかったようです^^ また、栽培面積27ヘクタールのうち、シュペートブルグンダーが実に7割に上るそう。その他の品種としては、シャルドネが15%、ヴァイサーブルグンダーとグラウブルグンダーがそれぞれ7%、その他の品種が1%と、ブルグンダー=ブルゴーニュ系品種が99%という割合となっています。 因みに、ドイツではシュペートブルグンダー表記のワインとピノ・ノワール表記のワインが混在しており、フーバーでは一貫してシュペートブルグンダー表記となっています。その辺何か理由があるのか聞いてみたのですが、特に深いこだわりなどは無いそうでした^^; 飲んだワインは以下の4種です。また個別に記事に出来ればと思います。 1、ゼクト・ロゼ・ブリュット・ナトゥーア2007 このワインは別ヴィンテージを以前飲んで非常に好感を持ったワインでしたので、久々に飲めてうれしかった1本でした。ベリーのニュアンスと、やわらかな泡が印象的。 2、マルターディンガー・ビーネンベルク”H”ヴァイサーブルグンダーQBAトロッケン2013 Hシリーズは、インポーターのヘレンベルガーホーフさんが借り受けた畑のブドウから作られる特別キュヴェです。一般には中々出回らないものですが、今回特別にご用意くださりました。しかし、ビーネンベルクはグラン・クリュで、しかも、その中でもかなりいい畑を貸してくださったそうで、両者の信頼関係の深さがうかがえました。 3、シュペートブルグンダー”H”QBAトロッケン2009マグナム こちらはなんとマグナムボトル、しかも2009ヴィンテージのシュペートブルグンダー。しかも、Hシリーズです。穏やかに丸くなってきている、しかし、まだ元気な味わいでした。因みにHはフーバーとヘレンベルガーホーフの頭文字だそうです。 4、シュペートブルグンダー・アルテ・レーベンQBAトロッケン2003 アルテ・レーベンとは古木の事。その名の通り、古木のブドウを用いていますが、同時にこれはフーバーにおけるプルミエ・クリュを指す表記にもなっているそうです。それの2003という事ですが、熱い年乍ら綺麗な熟成感を見せてくれました。 どれも素晴らしいワインでした。しかも、非常に貴重なものまで頂け大満足の会となりました。 また、ユリアン氏の代になってから、ブドウの収穫後春までの間マメ科の植物を畑に植えているそうです。マメ科の植物は窒素化合物を生み出し、それを春にすき込むことで天然の肥料となるそうです。実は、このマメ科の植物の話、先日の登美の丘ワイナリーへ行った際に草生栽培の話のとき伺えた話と同じような内容でして、非常に印象に残っています。 会場は、倉敷美観地区にある和食店、桜草。地元の食材を用いた和食店です。ユリアン氏は、小さいころからお父さんのベルンハルト氏に連れられよく来日しており、和食も非常にお好きなのだとか。和食とドイツワインという事で、いいチョイスだなあと。 地図付きのワインリストは面白いですね。 春っぽさ満開です。ただ、この頃はまだ桜全然咲いてませんでしたが^^; 1品目。お料理のお品書きが無かったのは残念でしたが、お味は中々。人気店なのも頷けます。左端はレンコンの挟み揚げ、真ん中は、タコの煮つけと紫蘇の下には蒸し物が。右端はお浸しです。 続いては茶碗蒸し。餡かけタイプです。具材は海老など。 続いては風呂吹き大根。味噌で頂くと、赤ワインにもバッチリ合わせられます。 長くなりましたので続きます。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ワインイベントに参加しました] カテゴリの最新記事
|
|