テーマ:ワイン大好き!(30807)
カテゴリ:オーストリーワイン
先日のソーヴィニヨン・ブランの飲み比べ会のワインのソーヴィニヨン・ブランもこれでいよいよ最後です。オーストリアのものになります。 グリューネ・リベレ2013。生産者アンドレアス・ツェッペはオーストリア南部、スロヴェニアとの国境に近い南シュタイヤーマルク州のワイナリー。この地域ではソーヴィニヨン・ブランの栽培がオーストリアで最も盛んです。環境としては雨が比較的降り、急斜面の畑が多いとのこと。また、ツェッペの畑のあるエリアはオポックという海底に堆積した泥が隆起した土壌となっています。アンドレアス・ツェッペは、そんな環境で2006年からワインを作っており、畑ではビオディナミを実践、醸造では樽醗酵・熟成を行います。ただ、so2に関しては少量添加するのがオーストリアの自然派らしいところ。 価格は、6048円でしたが楽天内では既に完売。 色はツヤのある黄色。黄金とまではいきませんが、しっかり着いています。 香りは開けたてはやや還元的なニュアンスが。そこに飴色タマネギ的な要素や、グリーンハーブ、少々のパプリカやカポナータっぽい雰囲気が加わります。フルーツはやはり柑橘っぽさが軸で、グレープフルーツやライム、スイーティ、それにキンカンのような印象も。また、グースベリー的な香りも少々。その他、白い花や白コショウ、それにグリーンペッパー等のスパイスっぽさもあり、ちょっとグリューナーに似ているなんて御意見も聞かれました。 味わいは結構果実味中心な印象で、南方系の気配があります。ただ、勿論酸も弱くなく、果実味を追って明るくも強さのあるものが出てきます。後口には軽い苦みもあり、この辺もグリューナーっぽいかも。ボディはミディアム位ですが、エキス分や芯の強さがありつつも丸い印象で、しなやかでいながらもクリスタルの球体のような世界観です。スケール大きいです。 会では、やはりホロホロ鶏のところで頂きました。 肉のしっかりした質感にも負けませんし、味わいの強さにも飴色タマネギ的な香りやスパイス感、果実味がフィット。肉の旨みをぐっと引き出して、という程ではありませんが中々馴染んでくれました。また、添えられていた、肉の旨みを吸ったジャガイモのローストとの相性も上々。ジャガイモの香りや滑らかな食感にワインの香りや質感が意外なほど馴染んでいました。 南方系の雰囲気とはいえオーストリアワインですし、他に合わせるならやはり和食でしょうか。特徴的な香りの要素がありますが、それでもダシの旨みによく馴染みそうではあります。夏野菜のゼリー寄せとか面白そう。 オーストリアはビオロジック位のものまで含めますと自然派が結構多く、日本で買えるワインなどはほぼ栽培から醸造の過程でそういったアプローチが用いられていたりする感じですが、このワインはそういったものよりもよりフランスやイタリアの生産者の持つ雰囲気に近いタイプだったかなと。 ただ、それでもクリアーさや清潔感を感じるところはやはりオーストリーワインですね。スケール感もあり、見事なワインでした。熟成させても面白そうです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年07月03日 23時39分30秒
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