カテゴリ:アメリカワイン
今回は夏に美味しい白ワイン。アメリカ・オレゴン州のリースリングです。 リースリング2009。生産者はハイランド・エステーツ。アメリカ・オレゴン州のワイナリーで、その畑はオレゴンでも最も古い物の一つだそう。といっても初めてブドウが植えられたのは1971年だそうで、この地がニューワールドの中でも特に新しい産地であることを物語ります。現在は、オーナー兼ワインメーカーのフランス人、ローラン・モンタリュー夫妻とジョン・ニーマイヤー氏の共同所有となっており、リースリング、ピノ・ノワール、ゲヴュルツトラミナーのワインを生産しています。驚くべきは、それらのブドウが自根で栽培されているという事でしょう。 価格は、写真のお店で3564円。 色は薄い黄色。ステンレス醗酵という事で、らしい色合いです。ただ、同系統の中ではしっかりしている方かも。 香りは、ちょっと貴腐を思わせるような華やかなニュアンスがあるのが印象的。蜜っぽさも感じられます。加えて、らしいペトロール感もありました。フルーティさもしっかりで、黄桃やリンゴ、キウイ、オレンジやママレードといった要素が。その他、白い花や濡れた石的なミネラルっぽさも。 味わいは果実味が明確な軸となっています。ほんのり甘味があるといってもいいかも。ただ、そこに明るくしっかりした酸がピッと入り、全体の印象を引き締め、このワインを辛口の範疇に止めています。後口に掛けては旨みも豊富。ボディはライトですが、華やかな香りや果実味に似合った、ライトなりのエキス分や膨らみといったものは感じられました。 華やかですが、食事にはやはりこの品種のワインらしく合わせやすいですね。 オレゴンワインという事で、サーモンマリネを合わせてみますとやはりよく合います。サーモンの脂や旨みにワインの果実味や香りが馴染みますし、野菜の甘みと果実味の相性も良好。 また、お寿司もいいつまみになりました。ネタとしては、やっぱりサーモンは合います他、ハマチも良好。タイなどの白身よりも、やはり、ちょっと脂のあるネタとの相性がより良いようです。また、意外とよかったのが煮アナゴ。詰めありの甘みのある味わいが、ワインの果実味と馴染む感じを受けましたし、アナゴはふっくら脂があるのでそこともよく合いました。 オレゴンと言いますと、やはりピノ・ノワールが有名な産地ですが、白はワシントンと共にリースリングが結構良かったりします。このワインも、アメリカ大陸らしい華やかさやしっかりした味わいがありつつも、冷涼な産地らしい纏まりを感じられるワインでした。 アメリカワインと言いますと、今月はコスパワイン会アメリカ編を企画しております!宜しければ是非! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年07月18日 01時39分10秒
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