テーマ:ワイン大好き!(30819)
カテゴリ:オーストラリアワイン
今回はオーストラリアの白です。赤でもローヌ系のシラーズが盛んな土地ですが、白もやっぱりローヌ系です。 ワイ・シリーズ・ヴィオニエ2015。生産者はヤルンバです。南オーストラリア州で160年以上続くワイナリーで、家族経営のワイナリーとしてはオーストラリア最古の部類。1970年代には苗木研究所を設立し、その研究結果をオーストラリアのワイン界にフィードバックするなど、オーストラリアのワイン造りに貢献してきました。ヴィオニエについても、品種そのものが世界的に人気の無かった1980年代に目をつけ栽培を開始、オーストラリアがその適地であることを示しました。現在ヴィオニエは、ヤルンバの代表的な品種となっています。 価格は、楽天内では写真のお店が1593円で安め。ただ、ヴィンテージの表記がありませんが…。 色は青みがかった黄色。若い白ワインらしい色合いです。 香りは品種のらしさを感じられるもので、蜜や白い花、白コショウ、それにハーブっぽさといったニュアンスや、リンゴ、グレープフルーツ、ミカン、トロピカルフルーツといったフルーティさが出ています。また、そこはやはり暖かい産地、フルーツのニュアンスは非常に豊かで、他にも洋ナシやスイーティ、ライチ、軽いキウイっぽさといったものもあったでしょうか。その他、黄色い花やグリーンオリーブないしオリーブオイル的なオイリーさ、軽いスパイス感といったものも。 味わいはやはり果実味中心。そこに、しっとり系の酸やアルコールのアタック、それに後口の軽い苦みといった要素が加わります。ボディはライトと言っていいくらいです。ボリューム感のある味わいですが、口当たりや量感は、柔らかく優しいものだったりします。 食事との相性は幅広いです。 ヴィオニエにはボリューム感のあるイメージがありましたので、先ずは肉系でとフライドチキンをつまんでみましたが、これはよく合いました。鳥の旨みや脂に対し、ワインの果実味やアルコール感が嵌りますし、香りの面でも、柑橘の要素やスパイシーさが、チキンのスパイス感にいいですね。 また、魚系でも問題なく、特に甘みがあり味のしっかりした鯛の刺身には意外なほど馴染みました。魚の旨みとワインの果実味がやはりいいですし、鯛独特の香りや食感に、ワインの香りが合いつつ、柔らかさが対比を見せてくれる感じです。その他、お寿司ならいくらの軍艦やエビ、イカ、さらに、焼きものならサワラの西京焼きといったものにもいい相性。 アルコール感や果実味の強さがあるのに口当たりは柔らかい、しかし、それがバランスよくまとまっているというワインでした。この辺の出来の良さは、流石160年の歴史というべきところなのでしょうか。 また、こういったタイプのワインが、鳥肉は勿論、魚、それも鮮魚系によく合うというのは面白い経験でした。魚って、肉と比べればもちろん淡白なことが多いですが、味自体は実は結構濃かったりするので、そういったものにはこのくらいのワインの方が好ましいのかもしれませんね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年09月08日 00時10分41秒
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