テーマ:ワイン大好き!(30819)
カテゴリ:オーストラリアワイン
今回も続けてオーストラリアのヤルンバのワインです。こちらは赤。 ワイ・シリーズ・シラーズ・ヴィオニエ2013。ヴィオニエに力を入れているヤルンバですが、オーストラリアのメジャー品種シラーズのワインにも少量混醸しています。南仏、ローヌ地方のコート・ロティに見られる作り方で、そのままでは強く濃いシラーに、まろやかさや膨らみを与えることが出来るといいます。 価格は、楽天内では写真のお店の1593円が安いですが、やはりヴィンテージの表記がありません。 色はしっかり黒紫。エッジにさえまだ赤さは見られないくらいです。 香りは、ベリーフルーツ満載で、ブルーベリーや黒ベリー、それに赤ベリーっぽさやそのジャムといったニュアンスがよく出ています。また、ダークチェリー的な要素も。加えて、プラムのような雰囲気もあり、フルーティさしっかりです。そこに、トースト的な香ばしさや、シナモン、八角、クローヴといったオリエンタルスパイス、黒コショウ、軽いヨードっぽさといったものが加わる感じでした。 味わいは、流石南オーストラリア州のシラーズという事で果実味のアタックがインパクト満点。しかし、そこはヴィオニエの効果か、明るい、ベリーフルーツ的な酸がしっかりあります。それも、後口にかけて、という感じではなく、アタックの段階から存在感を見せます。そこに渋みが加わりますね。タンニン十分で、舌触りにも印象があります。ボディも、ヴィオニエの効果かミディアムフルといった感じ。柔らかさやしなやかさを感じる口当たりです。 ローストビーフをつまみましたが、これはもう間違いないですね。肉の旨みをタンニンがググッと引き出し、肉とソースの塩分にワインの果実味や酸が合わさることでその旨みに華やかさが加わります。また、華やかさという点ではワインの香りも効果大で、肉の香りにスパイシーさと果実香が馴染みつつ、より世界観を拡げてくれます。 あと、意外に良かったのが茄子の揚げびたし。油の入ったナスと少し甘味のあるダシの味わいに、ワインのボリューム感と果実味がよく合いますし、香りの面でも、茄子の香りにワインの黒いフルーツ感が馴染むのは、色で合わせるマリアージュの手堅さを感じさせてくれました。 その他、トロの握りやカツオのたたきといった、濃さのあるものなら魚でも行けますし、ゴボウやレンコンの金平、干しシイタケの煮ものといった和食の茶色い野菜料理にもなじみます。 酸がキッチリあり、キレイな仕上がりとなっています。昔からこのスタイルなのかはわかりませんが、現代のエレガント系を好む潮流にマッチした作りかなと思います。ただ、そこはやはりオージーシラーズ、アタックの強さがありますし、濃いワイン好きの方にも楽しんでもらえる、中々万能なワインではなかったかなと。 あと、食事との相性の良さも見逃せないところですね。洋食は勿論、和食との相性も幅広そうです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年09月10日 06時00分50秒
コメント(0) | コメントを書く
[オーストラリアワイン] カテゴリの最新記事
|
|