テーマ:ワイン大好き!(30819)
カテゴリ:オーストリーワイン
先日はオースト「ラリア」の白でしたが、今回はオースト「リア」の白です。混植混醸のものになります。 ゲミシュター・サッツ・ヌスベルク2012。生産者ハイサン・ノイマンはオーストリー、ウィーンのワイナリーです。歴史は新しく、2000年にスタート。ビオディナミを実践していますが、転換は2006年からだそう。栽培方法としては、ウィーンらしくゲミシュター・サッツ=混植混醸。本ワインには、8種類ほどのブドウが使用されているそうです。土壌は貝殻石灰質、醸造ではステンレスタンク醗酵を行います。 その8種類のセパージュはグリューナー・ヴェルトリーナー、ヴェルシュリースリング、ヴァイスブルグンダー、フリューローター・ヴェルトリーナー、ツヴァイゲルト、リースリングとなっており。ほぼ白ブドウですが黒のツヴァイゲルトも混ざっています。価格は、写真のお店で3348円。 色はツヤ感のある黄色。樽無しでもこういった感じになるんですね。 香りは茶色いスパイスないしオリエンタルハーブっぽさや、マジパン、ベッコウアメ、少々のヨードっぽさ、ミネラル、といった複雑味のある要素が感じられます。ただ、フルーティさもしっかりで、リンゴ、洋ナシ、ミカン、キンカン、パイナップル、黄桃の缶詰、アプリコットジャムといったようなニュアンスがありました。その他、ハチミツやクレームブリュレ的な、甘く香ばしい雰囲気も。 味わいは果実味のインパクトが結構あります。そして、その奥にしっとり強い酸があるといったバランス。ボディはなめらかさやしなやかさを感じる、しかし膨らみや柔らかさもあるミディアムくらいでしょうか。また、後口にかけてはこの国の白らしい軽い苦みも。 食事との相性としては、やはり魚系に行けますが、ちょっと味の濃いものの方が良さそうです。 加熱用マグロを、ワカメと筍と共に若竹煮風にしてみますと、マグロの旨み+ダシの旨み、塩気にワインのボリューム感や果実味、その奥の旨みがよく馴染みました。また、タケノコの食感にもいいですし、ワカメともヨードっぽさが軽く馴染む感じ。 また、カジキマグロでアクアパッツァをしてみましても中々。火の通ったカジキマグロ独特の食感が、やはりワインのミネラル感やボディのハリに行けます。トマトや貝の旨みとの相性もまずまずですし、何より振っておいた粒コショウとの相性がバッチリ。やはり、香りに共通のニュアンスがあるようです。 その他、お寿司やカツオのたたきにもいいですし、カツオに関しては、血合いの多い部分が特にいい相性でした。 スパイシーさやマジパンのような雰囲気と果物の華やかさがあり、過去飲んだことのありますウィーンのゲミシュター・サッツとイメージの重なるワインでした。 このワインのブドウの畑はヌスベルクで、過去飲んだことのあるものもほぼこの畑ですので、この要素はヌスベルクの個性というべきなのでしょうね。 食事との相性が、血合いと馴染んだりと結構面白かったのが印象的でした。肉類と合わせるのもよさそうです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年09月13日 23時27分47秒
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