テーマ:ワイン大好き!(30827)
カテゴリ:オーストリーワイン
さてさて、先日の中華とリースリングの会のワイン、今回はオーストリーになります。 ヴァッハウ・リースリング2014。生産者ライナー・ヴェスは2003年設立という新しいワイナリー。ヴァッハウを拠点としています。元々はウィーンのホイリゲの生まれだそうで、フランスやカリフォルニアのワイナリーで修業後、ドメーヌ・ヴァッハウの醸造長を務め設立に至ったそうです。畑は、ニコライホフのようにヴァッハウのみならず、隣接するクレムスタールにも所有。醸造時には除梗はしないそうです。 価格は、3500円程度のもののようです。 色は青みがかった黄色。濃いという程でもありませんが、それまでの2本に比べればしっかり色を感じます。 香りは、開けたては遠くに軽い還元的な雰囲気もあったでしょうか。ただ、結構すぐに消えてしまいましたが。フルーツ感はしっかりで、中でも柑橘、特に青い柑橘の雰囲気があったでしょうか。スイーティやライム、それに青いミカン的なニュアンスも少々。他に、黄色いミカンもありますし、グレープフルーツ感も。他に、リンゴや花の蜜、土っぽさといったものや、オーストリーらしい白コショウ的な軽いスパイス感、それに、どこか青い実山椒のようなものも感じられたように思います。 味わいは結構果実味強め。柔らかで広がりを感じるそれがアタックにしっかり構えています。その広がりの中に、明るい酸がピッと入る、といったようなバランス感でした。また、後口に掛けては旨みを伴いつつ軽い苦みも見えました。ボディはミディアムライトくらいで、柔らかさや丸さを感じます。ただ、ミネラル感は感じられ、骨格まではいかないもののコシやハリを感じる質感ではありました。 会では、蒸し餃子と炒め物、それに海老のタイミングで飲みました。 どの料理とも相性が良かったです。エビとは、エビチリの甘みとワインの果実味、それにスパイシーな香りとワインの香りの相性が良く、餃子とは、やはりニラ餃子の青い香りとワインの香り、それに餡の旨みとワインの旨みがよく馴染みました。加えて、肉の餡のものとも、豚肉の旨み、脂にワインの果実味や質感が寄り添います。 しかし、なんといっても面白かったのが炒め物で、ゴーヤが入っているのですが、その香りに、ワインの青いニュアンスが噛み合いますし、苦味を向こうにしても、ワインの味がぼやけず、むしろそのフルーティさに苦味がアクセントとしてうまく組み込まれてしまうような感じすら受けました。その他のレンコンや黄ニラ、それにホタテの甘みとも相性が良く、味付け自体の旨みや塩分と対比感を見せながら、その奥にある素材の旨みをよく引き立ててくれました。 果実感があり、存在感を感じさせるワインでありながら、食事とここまで良く馴染むというのは、流石オーストリーワインだなと言う感じです。 また、ヴァッハウという事ですが、ピヒラー等のワインと比べますと、硬質感やスケールの大きさより、柔らかさや繊細さを感じさせるタイプだったようにも思います。グリューナーもやっているようですので、そちらも非常に興味深いところです。 楽天内でも意外と扱いは少な目の生産者です。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年11月11日 21時09分05秒
コメント(0) | コメントを書く
[オーストリーワイン] カテゴリの最新記事
|
|