テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:帰省ネタ
最近の日本ワインの盛り上がりはすさまじく、日本全国様々な場所に新しいワイナリーや生産者さんが誕生しています。
そんな中、私の出身地である徳島県のある四国は、その雨の多さ等もあって、以前、ランブルスコを飲んで驚かされた香川のさぬきワイナリー、それに、愛媛の内子ワイナリーくらいしか聞いたことがありませんでした。 しかし、高知県でも、自社でボルドー液的な殺菌剤の開発などをされている井上石灰工業が、その名もズバリな井上ワイナリーを始められているようですし、そして、先日の帰省の際、遂に徳島でもワイン作りが始まったという話を耳にしました。 それが、表題のル・フレーヴです。 ル・フレーヴとはフランス語で「川」という意味だそうで、徳島を代表する存在である吉野川の様に親しまれるワインにという思いがあるようです。また、このワインに使われているブドウの産地が吉野川市川島町というのもポイントかも知れませんね。 さて、そのブドウなのですが、川島町にある学という土地(学駅では切符に「入学」と書かれることから入試のお守りとして人気があり、この時期ちょっとにぎわっています)には観光ブドウ組合があるほどで、結構昔からブドウ作りをやっていたようです。その観光ブドウ組合の中のいくつかの農家が昔から作っていたというマスカット・ベーリーAを使用しているとの事。 醸造は、すだち酎でお馴染みの日新酒類。ワイン造りの経験は勿論無かったという事で、スタッフさんが様々なワイナリー等で勉強・研修を重ねられたそうです。 そもそも、ワイン造りを目指したきっかけとして、「阿波恋しぐれ」や「Amusement Bar fly」を営む、ソムリエでもいらっしゃる徳長真二さんや、上記日新酒類の方が関西のワイナリーを視察され、フジマルのワインなどに影響を受けられたという部分があるそうで、醸造は日新酒類が引き受けることになったようです。 加えて、やはり学の辺りでも、ブドウ農家の後継者不足から栽培面積の縮小が進んでおり、そういった課題の解決の一助に、という思いもきっかけの一つであるようです。 ル・フレーヴの初リリースは昨年11月で、今年のヴィンテージからは一般販売も目指すようです。現時点では、上記阿波恋しぐれとフライの2軒で、グラス売りとボトル売りの両方で楽しめるとの事。 と、いう事で、勿論飲んできました^^阿波恋しぐれのランチタイムへお邪魔させて頂きました。このパネルがお店の入り口に鎮座ましましていました。写真は、吉野川の朝もやの景色だそうです。 そして、これがそのル・フレーヴです。ワイン造りのプロジェクトは「徳島ひょうたん島醸造所」という名前で、エチケットがひょうたん型になっています。因みに、このひょうたん島というのは、徳島市中心部の事で、新町川や助任川といった川に挟まれてひょうたん型の中州のような形になっている事から付いた愛称です。 セパージュは、学産マスカット・ベーリーA100%。完全無濾過でガッツリ濁っています。フジマルの影響もあるのでしょうが、今回ファーストヴィンテージを作るにあたっては補糖、補酸等一切行わず、何の手も加えていないそうで、味わいを強く残す意味もあったのではないかなと。因みに、度数は10度ありません。実に素直です。 香りはベーリーAらしい、イチゴを中心とした赤いフルーツの薫るものですが、そこまでファンタグレープ感は強くなく、ドライ赤ベリーっぽさなども見えたでしょうか。 味わいは実に優しく、低めの度数も相まってスイスイ飲めます。バランスは結構良く、あくまで各要素繊細なものではありますが、果実味がふわっと広がり、そこに柔らかな酸が乗ってくるといった所。タンニンの印象はほぼありません。 まだまだ始まったばかりのプロジェクトで今後どうなっていくか分かりませんが、地元での動きですし、これからも見守っていきたいですし、応援していきたいなと思います。 なお、先日学のブドウ畑で植樹を行ったようです。シャルドネの他、ピノ・ノワールとシラーを植えたとの事で、ちょっと興味深いですね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年01月20日 23時33分20秒
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