テーマ:ワイン大好き!(30789)
カテゴリ:オーストリーワイン
今回はオーストリーワイン。河津桜は咲いたものの、ソメイヨシノやジンダイアケボノの季節にはまだ早いですがロゼです。 ロゼ・ツヴァイゲルト2014。生産者はフレッド・ロイマーです。オーストリアのカンプタール地方の生産者です。元々、ワインだけでなく野菜作りなどもしていた家系だそうですが、フレッドの父の代からワイン造りに集中、自身は、ドイツやカリフォルニアで修行したのち1997年にワイナリーを引き継ぎました。ビオディナミを実践する作り手で、2007年にはオーストリアだけでなくハンガリーやアルト・アディジェの生産者らと共に「リスペクト」というビオディナミの認証団体まで立ち上げたのだとか。理論はシュタイナーのそれに倣いつつも、より実践的な作りを行っているようです。 セパージュは、ツヴァイゲルト100%。価格は、写真のお店では1825円です。 色は透明度も高い、薄いピンクですが、赤みに寄ったものです。 香りはラズベリー、クランベリー、ストロベリー等々赤いベリーのニュアンスがバッチリ。また、チェリーや軽いチェリーコンポート、それに、少々のピンクグレープフルーツ的な柑橘っぽさといったものもありフレッシュかつフルーティです。そこに、白コショウ的なスパイスや乾燥タイム的なハーブっぽさ、土っぽいミネラルといったようなものが加わる感じでした。 味わいは意外なほどドライ。果実味は繊細なもので、ほんわか広がるといった感じ。明るくシュッとした、それでいて意外と太さのある酸がメインにあり、後口にかけては若干の苦味?渋み?も。ボディはライト。クリアーさ、透明感のある質感で、パリッとしたミネラル感のあるものです。白ワイン的なタイプですね。 そんなわけで、白ワイン的にお寿司をつまんでみましたがやっぱり合います。中でも、サーモンや赤身には間違いないですね。シャープなワインの味わいと質感が魚の旨みに合うのは勿論、フレッシュなベリー香と、魚の香りとの相性も行けます。また、エビなどにも良いですし、意外と鯛にもなじみます。鯛の味の強さのおかげもあるでしょうが、ワインのシュッとした部分が白身の質感にいいですね。 後は、カツオの叩きにも良かったです。カツオのしっかりした味わいにワインの酸や香りが行けます。食べ方としては、柚子塩とポン酢の2種類で試しましたが、柚子塩とはワインのスパイシーな部分が若干の引き合いを見せた感じで、ポン酢とは喧嘩せずといった所でしょうか。 フレッシュフルーティで親しみやすく、色合いも花があるので、それこそ花見の席など屋外で日の高いうちから楽しむのにももってこいなワインかと思います。食事との相性の幅も広そうです。 ただ、その香りや味わいは、オーストリーワインの個性、そして、アルコールが低く、フレッシュさがあり、 フルーティーでミネラルがあるワイン造りを目指すというロイマーの哲学が間違いなく見て取れるものなのかなと。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月16日 23時29分52秒
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