テーマ:ワイン大好き!(30790)
カテゴリ:その他の国
さて、今回からは先日のメルロー飲み比べ会のワインです。先ずはルーマニアから。 メルロー2013。タサック・ジャンパーは、生産者名ではなくブランド、プロジェクトの名前というのが正確なところ。フランスでワインマーケティングに関わっていたオランダ人のファン・アルケル氏と、ポルトガルでアメリカワインの輸入販売を行っていたマーク・オリヴェイラ氏が立ち上げました。単一品種のワインを各品種ごとに、メジャー産地となっている場所で、その土地の生産者にワインメーキングを依頼、出来たワインをタサック・ジャンパーとして販売しているというシステムです。例えば、ピノ・ノワールはフランス、ソーヴィニヨン・ブランはニュージーランドといった具合で、メルローはなんとルーマニア産。各地の実力のある生産者に依頼しているそうです。 価格は、写真のお店で1825円。 色は赤く、透明度もありルビーカラーといった印象です。 香りは軽い土っぽさや、若干の茶色系を中心としたスパイス香、ドライハーブなどがありつつ、ラスベリーやクランベリーといった赤ベリーやチェリー、あるいはそれらのジャムやドライフルーツといった赤いフルーツ系のニュアンスがたっぷりあります。また、少々のマラスキーノっぽさもあったでしょうか。加えて、赤い花っぽさもあり、色合いに似合った赤い要素で一杯です。また、時間経過でクランベリーのドライフルーツを軸にこの赤いフルーツの要素はより鮮明になっていく感じも。 味わいもやはり小さな赤い果実を思わせるようなフレッシュな酸が多め。時間と共に果実味も膨らんできますが、それでも酸を上回る印象という所までには至りませんね。タンニンも、有りますが決して渋みがガッと来る感じではなく優しいもので、後口にかけてやや存在感を増すかなといった程度。ボディも勿論ミディアム。クリアーさや滑らかさの印象がありますが、流石に多少の丸さ、膨らみも。 会では、鴨のパストラミや豚肉のハム、レバーペースト、チーズの盛り合わせといったものをお出し頂きましたが、それらの中ではやはり赤いフルーツのニュアンスのおかげか鴨との相性が一番良かったように思います。 鴨の旨みや肉の質感に対し、ワインの香りや果実味、それにミディアムなボディ感がよく馴染みます。また、鴨の脂はそこまでコッテリしたものでもなかったので、こちらもワインのボリューム感に丁度いいですね。 このワインに合わせるなら、やはり鶏肉系がよさそうです。オレンジ煮、まで行くと流石に香りにオレンジの要素が無いので合わせにくいかもしれませんが、鴨のローストとベリーのソース、あるいはシンプルに焼き鳥(タレ)辺りが面白そうです。 ルーマニアワインを飲んだ経験はあまりないのですが、以前飲んだクロ・ビュザオのピノ・ノワールが結構濃かったので、濃厚なワインが出来る環境なのかなと思っていましたが、こちらのワインはエレガント系でイメージと違い驚きました。と言いますか、ブラインドで飲んだとするとメルローとスッと出てこないような感じで、他の参加者の方も結構驚かれていました。 ただ、ワインとしてはキレイにまとまっており、香りの変化もみられ、価格を考えてもかなり面白いワインかと思います。タサック・ジャンパーの他のワインは、ある程度味をイメージできる産地のものですしここまでの驚きはないかもしれませんが、それでも一度タサック・ジャンパーオンリーのワイン会をしてみたい気になりました。 ラベルの赤い上着を着た動物はタサック・ジャンパーのシンボルで、他にニュージーランドのものなら羊が、フランスなら豚が描かれています。ルーマニアって熊が有名なんですかね^^;? にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年03月02日 22時49分18秒
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