テーマ:ワイン大好き!(30801)
カテゴリ:ニュージーランドワイン
今回は随分久しぶりのピノです。日本人の方がニュージーランドで造られているワインになります。 マールボロ・ピノ・ノワール2015。現在、ニュージーランドでは多くの日本人生産者が活躍していますが、キムラセラーズもそんな日本人が営むワイナリーの一つ。ホテルにお勤めだった際、フランスへのワイナリーツアーへ参加しワイン造りに魅了され、2004年カラニュージーランドでワイン造りを学ばれ、2009年に自社ワイナリーを設立されました。ワイナリー設立までには、ヴィラ・マリアやオレゴンのエルク・コーヴなどでワイン造りに携わられたそうです。 価格は、楽天内では写真のお店で4968円。 色はルビーカラー。鮮やかに赤いですね。 香りはピノらしい赤いフルーツにあふれたもので、ラズベリー、ストロベリー、クランベリーといった定番赤ベリーに加え、ダークチェリーっぽさも少々。また、それら赤ベリーのドライフルーツや、ドライアプリコットっぽさも感じられたでしょうか。そこに、シナモンや各種コショウ的なスパイス感や、軽いチョコ、ココアのニュアンスといったものも。その他、赤い花や若干の土っぽさ、それに小豆のような要素もあったように思います。 味わいは意外とタンニンしっかりで、アタックの段階から後口まで渋みがキッチリ存在します。また、そのアタックでは、果実味もパッと印象を残しますね。ただ、直ぐに酸が来ます。しっとり系も明るい酸で、旨みを伴うものでした。ボディの印象はまあミディアムなのですが、深みと言いますかスケール感と言いますか、そういった感覚を抱かせるような部分はありました。 食事との相性では、ド直球に鶏もものローストチキンを合わせてみましたが、まあ合わないはずもなく。鶏の旨み、特に骨近くの鉄っぽさのある旨み、それに甘辛のタレの味わいに、ワインの果実味や渋み、そしてフルーティな香りがまあよく嵌りました。特に、鶏の旨みとタレの味わいの間に、ワインの味わいの各要素が上手く入り、三要素に一体感を出しつつ、鶏の旨みを引き出す辺りはバッチリの相性でした。 また、バランスよく穏やかではあるとはいえ、渋みも果実味もきっちりありますので、ローストビーフのような赤身肉との相性も良かったです。グレービーソースと一緒にでもいいですが、肉の塩気だけでも十分といった感じです。 バランスがよくきれい、それでいて懐の深さも感じられると、実にいいワインでした。 「おいしいワインに出会ったとき、誰しもが幸せな気持ちになる。 そんな瞬間を多くの人に与えられるワインを妻と二人で造りたい」というお考えの下、ニュージーランドでワイン造りをされているそうですが、そんなワインに出会えたことを感謝したいものです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年06月10日 23時03分44秒
コメント(0) | コメントを書く
[ニュージーランドワイン] カテゴリの最新記事
|
|