テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:オーストラリアワイン
メリークリスマス!ですが、ブログ記事は引き続き先日の倉敷でのピノ・ノワール飲み比べ会のワインです。前回はオーストリア産でしたが今回はオースト「ラ」リア産。 ピノ・ノワール2009。生産者はピカーディです。オーストラリア南西、西オーストラリア州のベンバートンという土地にあるワイナリーで、手掛けるのはモスウッドの創業者でもあるビル・パネル氏とその息子ダン氏。ビル氏はブルゴーニュワインに惚れ込みブルゴーニュへ渡る際モスウッドを手放してしまいましたが、その後再びオーストラリアの、冷涼さのある西オーストラリアでピカーディを創業、ピノ・ノワール栽培に本格的に取り組んでいます。土壌としては、砂利を含む粘土質となるようです。 価格は、楽天内で4400円程度でしたが既に完売。 色は暗めのルビーで、8年の熟成のおかげか若干オレンジがかった雰囲気も見えます。 香りは、やはり赤ベリーが見えますがラズベリー中心のトーンの高いものです。そこに、色合いに似合ったオレンジっぽさも少々。また、ドライ赤ベリーやオレンジピールのニュアンスも。加えて、軽いドライトマト、それにドライローズマリーやタイムなどの乾燥ハーブといった要素も感じられました。その他、黒い土やビターチョコ、微かなターリーさといった黒さを感じるものや、スミレっぽさなどもあったでしょうか。 味わいは8年熟成していますがまだまだ果実味のアタックがあります。ただ、明るい乳酸系の酸も、しっとりと、しかし量が多く存在しており、全体としてのバランスは取れています。後口にかけては穏やかな渋味と旨みもあったでしょうか。ボディのインパクトは割と大人しく、ライト寄りのミディアムといった所。クリアーさを感じる質感でした。 会ではセセリや鴨のロースト、金針菜、銀杏の辺りで飲みました。 セセリとの相性は一番良かったでしょうか。肉の旨みやタレの味わいにワインの果実味やフルーティさの中に黒さのある香りがよく馴染みますし、ワインのボディ感と肉の柔らかな繊維質とのバランスも良かったように思います。 鴨とも、香りや果実味は勿論バッチリ。ただ、肉のマッチョな質感に対しワインのボディ感が大人しすぎた感が無きにしも非ず。鴨も合いますが、このワインにならもう少し薄い方がよりベターだったのかもしれません。 野菜2種については、銀杏とは喧嘩せずといった程度。一方、金針菜のシャキシャキ感に対しては意外と噛み合う感じだったかも。 8年の熟成を経たワインですが、こちらは落ち着いた中にもまだまだ元気ささえ感じるような部分があったようにも思います。オセアニアのピノと言いますとどうしてもニュージーランドを思い浮かべがちですが、オーストラリアにも、この西オーストラリアや、大陸の反対側にあたるクイーンズランド辺りで、その冷涼さを活かした面白いピノが作られていますね。 楽天内ではもう2014くらいからのようですね。若いものなら、モッチモチの鴨肉とも合わせやすそうかなと。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年12月25日 23時09分37秒
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