テーマ:ワイン大好き!(30819)
カテゴリ:アメリカワイン
12月のピノ・ノワール飲み比べ会のワインもこれで最後。今回は、熟成していたという事もあり、トリをオレゴンピノにしてみました。 ヴィンテージ・セレクト・ピノ・ノワール2005。生産者ウィットネス・ツリーはオレゴン州、ウィラメットヴァレーのエオラ・アミティヒルズにあるワイナリーです。堆積岩や玄武岩、沖積層といった環境からなる100エーカーの自社畑を所有しており、アメリカでは比較的珍しいかもしれませんがブドウ栽培からワイン生産まで100%自社のみで行っているそうです。栽培品種としてはピノ・ノワールの他シャルドネやヴィオニエとなり、畑ではサスティナブル農法を実践しています。 価格は、こちらも楽天スーパーセールで3000円程度でしたが、本来はその倍くらいだったようです。 色はガーネット系の印象が強く、ルビー感は無し。流石にレンガ色が見えています。 香りは黒っぽいニュアンスがあり、麦チョコやココア、微かなカラメルに黒い土といった要素が感じられました他、トリュフ的なキノコっぽさといったものも。フルーツ香は勿論感じられますが、チェリーやブルーベリー、ブラックベリーが感じられつつも、干しブドウや干し柿、赤ベリーのドライフルーツといった乾燥したそれも出ていました。さらに、スパイシーさや腐葉土、それに前述の甘いニュアンスが一体となったような熟成香も流石にありましたね。 味わいは、こなれた果実味が穏やかに、一応メインの要素に有りつつ、その奥から明るくも繊細な酸が前に出てくる、渋みも柔らかなものとなっており、それらがいいバランスで混在しているといった印象。ボディはミディアム。丸さや膨らみのある柔らかな質感でした。 会では、やはりパスタの辺りで頂きましたが相性は悪くありません。ソースのトマトの旨みや肉のコクを相手にしても印象が消されることなく、ソースの旨みを優しく盛り立ててくれるような感覚でした。 熟成感はありますがそこはやはりオレゴン、まだ弱くはありませんので、鴨肉や鶏肉などと合わせて楽しむことも出来そうです。ただ、やはりあまり濃いい味付けのものよりは、素材の味わいを活かしたシンプルなローストなどが良さそうです。 果実味がまあ軸ではあり、若い頃はそれがしっかりしていたんだろうなと言う事を思わせはしましたが、それが柔らかくこなれて酸などといいバランスになっているのは、普段飲んでいる若いオレゴンワインの熟成した姿のイメージにぴったりな感じでした。それでもパッと華やか、と言う感じではなく、何処か陰のある感じなのもらしいなと。 中々巡り会えない熟成オレゴンピノ、非常にいい経験となりました。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年01月18日 23時35分28秒
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