テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:アメリカワイン
先月(と書けるのも今日までですね…)行いましたちょっと熟成したワインの会のワイン、前回はちょっとどころではない古酒でしたが、今回からまたタイトルに沿ったワインです。 スリーレッグド・レッド2004。生産者ダンハム・セラーズは1995年にアメリカ・ワシントン州のワラ・ワラ・ヴァレーに設立されました。ワラ・ワラとコロンビア・ヴァレーの畑の、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなどのボルドー品種の他、シラー等の黒ブドウ、シャルドネやリースリングといった白ブドウを用いワイン造りを行っています。ラベルの3本足の犬はワイナリーの看板犬だったポートくんです。 セパージュは、シラーを中心にカベルネ・ソーヴィニヨン、サンジョヴェーゼ、メルロー、マルベックのアッサンブラージュです。価格は、楽天内で2500円程度でしたが既に完売のようです。 色は黒さがあり透明度もほぼゼロと言っていいレベル。ただ、流石に紫は見えず、エッジにはルビー感がありました。 香りは、シラー主体の影響か、黒コショウやブラックオリーブ、茶色いスパイスの印象がよく出ています。そこに、サンジョヴェーゼ由来なのか軽いスミレっぽさも。そこに、プラムや赤ベリー、ダークチェリー、さらに赤ベリーのジャムやドライフルーツといったものが加わります。また、土や根菜、若干のココアやなめし革といったものも。ただ、それらの要素が突出することなく、落ち着きと一体感をもって感じられたのは14年の時間のなせる業かなと。 味わいも落ち着いた辛口といった所で、若い頃の雰囲気を忍ばせる果実味のアタックはありますが、それも繊細なもの。むしろしっとりとした酸がより強い要素としてあるくらいです。渋みも柔らかなアクセントと言った印象で、バランスの良さを感じました。ボディは流石のフル。滑らかさこそありますが、目の詰まった硬質さすら覚えるような質感でした。 会では、ラザニアのところで飲みましたがこれはもうバッチリ。 ミートソースのコク、酸味、甘みといったものに、ワインのスパイス感が合いますし、落ち着いた味わいも、チーズのまろやかさも相まってちょうどいいくらいでした。 このワイン、肉類にはもちろん合うでしょうが、落ち着きが出ていますので脂の強いものより赤身の、旨みとモチモチした食感を楽しむようなものと合わせたい感じでした。また、トマト系との相性も、ラザニアで感じられた通り間違いないように思います。 ワシントン州はやや北にあり比較的若いうちから落ち着きのあるワインが出来てはいますが、それでもやはりアメリカらしい果実味のあるものも多いのも確かかなと。ただ、そういったワインがある程度熟成しますと、その果実味が落ち着いてバランスの良さが出る、というのを是非参加者の方に体験して頂きたかったのですが、このワインはまさにその通りなワインでした。 アメリカワインは濃く甘い印象なので普段あまり召し上がらない、という方にも楽しんで頂けたようです。 ダンハム スリーレッグド レッド 2011 750ml赤 ワシントン州 コロンビア・ヴァレー DUNHUM THREE LEGED RED 楽天内では、大分若返りますが現在2011ヴィンテージが手に入るようです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年07月31日 22時40分08秒
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