テーマ:ワイン大好き!(30785)
カテゴリ:オーストリーワイン
さて、先日のフレンチとオーストリーワインの会のワインもいよいよこれで最後。トリはツヴァイゲルトと並ぶオーストリーの地場品種です。 ブラウフレンキッシュ・ブルゲンラント2013。生産者モリックはミッテルブルゲンラントのワイナリーです。別名ブラウフレンキッシュラントと呼ばれるほどにこの品種の栽培が盛んな土地で、モリックも所有する12.5haの畑の内1haがツヴァイゲルトで残りは全てブラウフレンキッシュだそう。樽ガッツリで凝縮したスタイルの赤ワインが主流だった頃からエレガントさを追求、天然酵母醗酵でノンフィルター、樽もオークの古大樽使用と言う造りで、モダンオーストリー赤を語る際に忘れてはいけない生産者と言えるでしょう。 価格は4000円程度。 色はガーネット的ですが、赤みの中に少々の紫感が見えます。 香りはイチゴやラズベリー、クランベリーなどやはり赤ベリーのニュアンスが中心。それらのドライフルーツもありますね。そこに、チェリーや軽いチェリーリキュールのニュアンスも加わります。また、黒やピンクのコショウに茶色のスパイスと言った定番のスパイシーさも。その他、赤や紫の花に、若干のアンコ的な和菓子っぽさ、それこそスパイシーさも相まってニッキの八つ橋のような雰囲気もあったでしょうか。 味わいは乳酸系の明るい酸が、ビシッとアタックに、穏やかながらも舌触りにタンニンの質感を感じる程度の渋味を従えて出てくるといった印象。その後ろから柔らかで穏やかな果実味がふわりと広がりますが、その広がる速さが結構早く酸と渋みにすぐ追いつく感じでバランスの良さがあります。ボディはミディアムで、まろやかかつ滑らか。 会では、肉のメインである牛リブロ―スのステーキのところで頂きましたが、まあ合わないはずが無く。 リブロ―スの赤身主体できめ細やかな繊維質をかみしめて出てくる豊富な旨みに対し、ワインの滑らかな質感、渋み、明るい酸ががっちり噛み合いますし、少し甘味のあるソースと果実味の相性も良く、それが一体となることで旨みが際立ちつつ全体の印象もより深みが出るといった所です。 また、添えてあるクリやサツマイモに対しても、ワインの甘いスパイシーさがいい感じでした。 このワインは何度も飲んでいますが、相変わらず流石のクオリティです。まさにエレガントと言う表現がぴったりな香りや味わい、質感のバランスだと思います。 会でも、やはり皆さんに驚いていただけたようです。トマス・レーナーのツヴァイゲルトもキレイなワインなのでその後でどうかなと思いましたが、トリにふさわしいところを見せてくれました。 モリッツ ブラウフレンキッシュ ブルゲンランド 2013 Moric Blauflankisch Burgenland No.90142 楽天内では投稿時現在、こちらのお店の3672円が最安値のようです。 因みにmoricなので正確には「モリッツ」となるようですが、moritzと言う生産者のワインもありまして、こちらもカタカナですとモリッツ表記になりますことから、英語風になりますがモリックで通しました^^; にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年10月17日 23時10分02秒
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