テーマ:ワイン大好き!(30782)
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10月に行いましたオレンジワイン飲み比べ会のワイン、今回はオレンジワインと言えば忘れてならないジョージアのものです。 ルカツィテリ2013。生産者シャラウリ・ワイン・セラーズは、ワインの故郷ジョージアにおいて2013年設立と言う新しいワイナリーです。ジョージア東部のカヘティと言う村にありますが、ジョージア東部では粘土で作られた素焼きの甕「クヴェヴリ」でオレンジワインを造る伝統があります。シャラウリも、自然農法で土着品種をクヴェヴリで醸し発酵させ、オレンジワインに仕上げています。 セパージュはルカツィテリ100%。ルカツィテリはジョージア全土で栽培される同国のメジャーな品種の一つです。価格は3000円程度。 色は透明度こそありますがまさにオレンジカラー。現地ではアンバー(琥珀)ワインと表現されるそうですが成程頷けます。 香りはハチミツやアプリコット、アプリコットジャム、それに黄桃といったオレンジカラーに似合った要素がよく出ています。更に、若干の栗カボチャ的な雰囲気もあったでしょうか。そこに、土っぽさや根菜と言った気配や微かなシェリーっぽさ、それにハーブやスパイス、ジュニパーのような要素も加わります。また、これも軽くですが小豆っぽさやキャラメルと言ったニュアンスも。 味わいはやはり渋みが感じられます。アタックからしっかり存在感を見せますね。続く要素は果実味で柔らかく広がりますが、酸も明るいそれが果実味と馴染みつつじわじわ出てきます。後口にかけてはやや果実味優勢でしたでしょうか。ボディはミディアムライトと言った所で、クリアーさやしなやかさを感じるもので、やはり白ワインだなと感じさせる質感ではありました。 会ではメインのカボチャと挽き肉のところで飲みましたが相性はバッチリ。ワインにある微かなカボチャっぽい香りが当然のようにカボチャに合いますし、ワインの果実味と渋みが肉とチーズの塩気+旨み、そこに加わるカボチャの甘みと一体感をもって感じられました。 このワインなら、肉類は勿論、根菜の煮ものなんかにも面白そうです。お正月のお節なら筑前煮や鴨のローストなど入っているでしょうから合わせて楽しんでみたいところです。 香りや渋みの出方などオレンジワインらしさがありつつも、非常にバランスの取れた印象でした。白ワインでもロゼワインでもない独特な世界を、落ち着きと上品さをもって表現していたように思います。流石はオレンジワインを伝統的に作っている土地、ということなのでしょうね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月15日 09時53分32秒
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