テーマ:ワイン大好き!(30782)
カテゴリ:オーストリーワイン
5月のワイン会のワイン、今回は赤の前にロゼです。 シルヒャー2017。生産者はフランツ・シュトロマイヤーです。オーストリー南部、ヴェストシュタイヤーマルク地方のワイナリーになります。この地方では昔から、ブラウアー・ヴィルトバッハーという酸の高いブドウを使った酸っぱいロゼであるシルヒャーが作られてきました。そんなヴェストシュタイヤーマルクにも、近年自然派の造り手が増えており、このシュトロマイヤーもそういった生産者の一つです。ビオディナミを実践し、伝統のシルヒャーロゼやスパークリングなどを手がけます。 と言う事で、セパージュはブラウアー・ヴィルトバッハー100%。価格は4000円程度です。 色は透明度はロゼらしく高いですが、ガーネットに近いくらいのオレンジ、レンガ系の色合いの出ているものです。 香りはカツオダシっぽさや梅的な雰囲気、それに黒い土やタマネギの皮、更に飴色タマネギなんてものも感じられました。勿論フルーティさもあり、チェリーやチェリーリキュール、オレンジピール、各種赤ベリー、それに少々のアプリコットといったものが。その他、バラの花やローズヒップ、それにダージリン?的な紅茶っぽさも少々。加えて、そこはやはり自然派でも流石オーストリーと言うべきか、白コショウやオリエンタルなそれと言ったスパイシーさも出ます。 味わいは、マロラクティック醗酵を行っているそうですが、それでもやはり明るく太く鮮烈な酸がビシッとメインの要素として存在します。そこに、穏やかな果実味がふわっと乗る、と言ったバランス感です。色はしっかりしていますが、渋みの印象は全くと言っていいレベルでありません。ボディはミディアムライトくらいですが、ミネラル感、程々のハリがあり、クリアーさ、透明感を感じる質感です。色合いも相まってどこか宝石を連想させるような世界観がありました。 会では、やはり全体的に合わせてみました。 チーズとの相性は無難、と言った所で、喧嘩はしないものの際だったマリアージュとはいかず。むしろ、添えて頂いていた生ハムとの相性がバッチリで、ハムの旨みや塩気にワインの酸のある辛口な味わいが馴染むのは勿論、香りの面でも、生ハムの香りと相まってどこかイチゴ的な雰囲気が出たり、チェリーっぽさが際立ったりする感じに。 ガレットとも悪く無く、中でも生地の蕎麦粉の風味に対して上手く寄り添ってくれるような印象でした。 かなり尖った自然派生産者なようで、香りにもその気配は確かに表れていました。しかし、独特のスパイシーさがあったり、飲んだ時に感じる透明感などは、やはりオーストリーワインだなと。 ビオディナミの提唱者ルドルフ・シュタイナーはオーストリー出身と言う事でか、近年オーストリーの自然派ワインはかなり見かける量、種類ともに増えました。ただ、それらのワインにも、「オーストリーらしさ」は感じられ、その辺面白いところだなと。 色合いはこんな感じ。照明が少しオレンジっぽくもあるのでその影響もあるでしょうが…。 シルヒャー [2017] フランツ・シュトロマイヤーStrohmeier Schilcer 楽天内にも投稿時時点で取り扱いがありました。現状手に入るシュトロマイヤーのワインでは最も手頃なレンジのようです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年07月04日 22時39分21秒
コメント(0) | コメントを書く
[オーストリーワイン] カテゴリの最新記事
|
|