テーマ:ワイン大好き!(30781)
カテゴリ:オーストリーワイン
先日のシュロス・ゴベルスブルクのワインセミナーでのワイン、続いてもリースリングですが、上級レンジのものになります。 トラディション・リースリング2016。このワインが、200年前の造り方を再現して造っているキュヴェになります。前回のウルゲンシュタイン・リースリングがモダンなスタイル、すなわちフルーティさとアロマを重視した造りであることから、対比としてこちらのワインをご用意くださったとの事。ワインを呼吸させ、澱を取り除いているのだそう。 価格は6500円ですが、やはり楽天内に現時点での取り扱いは無し。 色は明らかにしっかりしており、つやのある黄色といった所。 香りはパイナップルなどの南国系フルーツ、カリン、リンゴなどフルーティさも感じられますが、オリエンタルスパイスやクリーム、それに若干のキノコっぽさなど複雑なニュアンスも感じられます。また、ハチミツやミード、加えて少々のサトウダイコン?のようなフルーツとはまた違う甘い雰囲気もありました。 味わいは、香りの甘い印象からするとちょっと驚くくらいきっちり辛口。果実味は極めて繊細で、それと拮抗しつつやや前に出るかな、くらいのしっとりした酸や、後口にかけての微かな苦みといったものと調和しています。ボディは明確にミディアムと言っていいくらいで、エキス分やミネラル感のある、落ち着いていながらもスケール感を持つものでした。 食事に合わせるなら、これはしっかりフレンチの方がいいかもしれません。クリームを使った魚、あるいは豚肉や鶏肉の料理などには良さそうですし、根菜やキノコを使ったもの、特に、それらをそのままではなく、それこそクリームを使ってソース的にいただく、なんてものに合わせてみたいところ。 その他、和食でいくならアナゴや中トロ、寒ブリ、あるいは甲殻類などのお寿司など、素材に力のあるものの方が良さそうです。 かなり特徴的なスパイシーさや味わいのバランスがあり、非常に興味深いワインでした。抜栓後常温でも長い間風味を保つそうですが、時間経過や、瓶熟を数年経た後の状態なども気になるところです。 酸の印象などはウルゲンシュタインとは大分違っており、面白い飲み比べとなりました。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年11月28日 22時35分35秒
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