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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2019年12月11日
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先日、岡山でイタリアをテーマにした日経新聞社主催のセミナーが開催されました。セミナー講師は宮嶋勲氏。日本ではワイン誌を中心に多数の執筆を行われ、イタリアでもガンベロロッソのレストラン誌のスタッフや、エスプレッソ誌のワイン試飲スタッフなどを務められているジャーナリストの方です。

珍しい機会というのと、セミナーの主催の方が楽天ブロガー仲間の方でもあるという事で、参加させていただきました。

セミナーではまず、宮嶋さんが何故イタリアと繋がったのかという所からお話が始まりました。
大学卒業後、ローマへ映画の勉強に行かれたのがきっかけだったそうで、当時日本ではあまりメジャーではなく、高級品だったワインが、現地では当たり前に飲まれている、それこそ、定食屋のやかんに入ったお茶の様な感覚で、テーブルにボトルが置かれている、という所からワインに惹かれていったそうです。

その流れから、だからこそ向こうではワインを単独で飲む習慣は無く必ず食事と共にあるものだということ、例えば肉やバターなど脂の多い料理を食べるピエモンテでは酸と渋みのある赤が発展したというように、その地域で普段食べているものに合うワインが生まれるといったお話を伺えました。

また、ブドウの時ではそこまでわからないその地域、環境、つまりテロワールの差が、ワインにするとよく分かるようになる、少なくとも、多少飲んでいくと誰でもある程度感じられるようになるというのはワイン唯一の特徴であり、文化としての側面をより濃く持っている、なので、イタリアでは土地の名前をワインにつけ、品種よりどこで出来たかを重んじているといったお話も印象的でした。

加えて、新世界のようにワインを単独で、ナッツ程度をつまみに飲む、品種名をワインにつけるといったことが悪いわけではないしそこに優劣もない、あるいは、ワインの文化的側面なども興味が無いといってしまえばそれだけの話、単なる好みの問題であり、教条的になるべきではない、という部分も共感できるところでした。

あと、やはり日経のセミナーという事でビジネス的な部分として、イタリアでは食卓はコミュニケーションの場であり、ワインとはその食卓を共有することの象徴的存在であり、1つのワインを皆で飲むことは、日本で言えば鍋を皆でつつくようなものだ、主役には成らないが話のきっかけになり、その話からお互いの距離を詰め、色々なことに繋がっていく、というようなお話もありました。

最後の食卓の潤滑油といった部分は、ワイン会をしていますと実感する部分です。もちろん、ワイン会ですのでワインがもう少しメインの要素にはなりますが、それでも会の中でワインの話だけしているといったことはまずなく、色々な話が出来ているなあと。

最近、日本のワインを飲むことが個人的に多くなりましたが、日本は産地としては新世界であり、最も歴史のある山梨でも、流石に定食屋のやかんに入ったお茶とはいかないでしょうし、いわんや中国地方をや、です。ただ、味わいや香りの良さは勿論、上記のような食事の潤滑油として、そして、各産地や生産者まで含めた個性の違いといった文化的な部分の楽しさはかなりあるかと思います。
食の部分に関しては、ワイン造りどころかブドウ造りの歴史さえなかった土地で生まれたワインが、なんだかんだその土地の食材を使ったお料理に合うように感じられたりもしますし、チリのエストのセミナーの際に生産者さんの言葉にあったように様々な料理が食卓に並ぶ今の日本にあって、今後どうなっていくのか、その答えが分かるのは遥か未来の事かも知れませんが、文化的な側面も含めて、今後も長く楽しんでいければ、などと考える機会にもなりました。

  • KIMG4996.JPG

さて、セミナーの後はテイスティングです。今回は4種類のワインをご用意いただきました。食事に合わせて発展してきたイタリアワインという事で、おつまみもしっかりあります。

  • KIMG4999.JPG

飲んだワインは以下の通りです。プラカップ試飲ですし、ここでの簡単な感想に止めたいと思います。
白:オリヴェッリ2018
トスカーナの白で、ヴェルメンティーノとシャルドネが半々というセパージュ。この2018が最初のヴィンテージだそうです。
南国フルーツやリンゴ、グレープフルーツといった要素に、ナッツやオイリーさが加わる香りです。味わいはバランス型ですが、明るく太い酸がメイン。サラミやパルメジャーノによく合いました。

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赤1:ラ・サラ キャンティ・クラシコ
こちらもトスカーナ。メディチ家御用達だったという歴史あるワイナリーだそう。サンジョヴェーゼ90%に10%のメルローというセパージュ。
黒さのあるガーネットカラーに、スミレや赤や青のベリー、チェリーなどが香るフルーティなワインでした。味わいも優しく、果実味や渋みがふわっと広がりつつ乳酸系の酸がしっとり、といった所。
楽天内には扱いが無いようです。

赤2:フォントディ キャンティ・クラシコ2016
定番の生産者フォントディですが、サンジョヴェーゼ100%のキャンティが正式に法律上認められるようになったのはここの功績だそう。という事で、勿論サンジョヴェーゼ100%。
赤黒く、透明度も低い色合いで、香りも熟した果実香やベリージャム、ザクロっぽさ等があります。スパイス感もよく出ていますね。味わいは割と酸基調ですが、果実味もきっちり。渋みは赤1よりも明確に出ます。

フォントディ キャンティ・クラシコ [2016]750ml

赤3:サセッティ・リヴィオ・ペルティマリ ロッソ・ディ・モンタルチーノ2015
ブドウ自体はブルネッロ・ディ・モンタルチーノのものですが、こちらのロッソはステンレスタンク100%で醸造されています。セパージュはサンジョヴェーゼ・グロッソ100%。
色は赤黒いですが、ガーネット感も見え透明度もあります。こちらは、果実っぽさよりも茶色いスパイスやタール、インク、キノコ、ドライハーブなどが感じられ、熟成した雰囲気をまといます。ただ、果実味のインパクトは今回の赤の中では最も強く、酸も明るいそれがしっかり入る目鼻立ちのはっきりしたものでした。渋みは程々。

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久々にガッツリトスカーナをいただきましたが、やはりいいですね。独特のフルーツ感のある香りと、明るい酸のバランスはこの土地ならではだなと。またじっくりイタリアワインに親しむ機会も作りたいものです。

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最終更新日  2019年12月15日 00時11分47秒
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