ひるぜんワイン 三座・赤
11月の中国5県のワインを飲む会のワイン、今回次回で赤です。先ずは、岡山・ひるぜんワインのものから。三座・赤。ひるぜんワインは1987年、地元蒜山高原や周辺に自生していたヤマブドウを使ってワインを造り、観光資源にしようと言う目的のもと第3セクターで設立されました。現在は、その地元のヤマブドウを使った赤やロゼの他、他地域などからの買いブドウを使ったシャルドネの白なども手掛けられています。このワインも、以前は蒜山・赤として売られていたものですが、地元のヤマブドウだけでなく広島県世羅産のヤマ・ソーヴィニヨンと山梨産のマスカット・ベーリーAが使われており、比率としてもヤマソーが一番多いという事で、今週施行されたワイン法上地元の地名がつけられない、と言う事に。そこで、蒜山高原の3つの山を指す「三座」をワイン名にしました。価格は3000円程度。色は赤黒系ですが、透明度も感じられ赤い印象強め。香りは、開けたてはベーリーAが前に出てイチゴキャンディー感強め。この辺は購入時に醸造家の方もちょっと強く出ちゃった、とお話されていましたね。加えて、少々のスパイシーさや茹でアズキっぽさがあり、その後ろにベリーも垣間見える、と言った印象。その後、時間と共にキャンディーっぽさが落ち着いて、赤ベリーやベリージャムといった赤いフルーツ香が全開に。また軽くトマトっぽさやフレッシュイチジクもあったでしょうか。スパイシーさも、よりその輪郭をはっきりさせたように思います。味わいは、やはりヤマブドウ系と言う事で太く明るい酸がメインの要素として存在します。果実味はかなり繊細で、13度あるアルコールの甘みやボリューム感と共に酸とのバランスを獲っている印象です。渋みは程々で、その酸や果実味にちょこんと乗っかっているような感覚でした。ボディはミディアムライトくらいで、酸の影響もあるでしょうがシャープさを感じるものでした。会では、メインのビーフシチューのところで飲みましたが、肉の旨みや脂に対し、ワインの赤い香りやしっかりした酸がサッパリさせてくれると言った印象でした。ただ、肉以上に嵌ったのがゴボウ。香りの相性が非常によく、ゴボウの土っぽさに対しワインのスパイシーさや茹でアズキ系のニュアンス、キャンディー香がバッチリ。ゴボウの香りと合わさることで、シチューの部分との相性までよくなったような気がします。酸の印象がしっかりあるので、今回のような脂感のあるお肉との相性は間違いないでしょうね。スパイシーさもプラス要素。このワインはワイナリー訪問時含め過去時々飲んでいますが、今回のものが最も酸の印象が強かったかもしれません。香りの変化も大きいですし、一冬越えて来年の春~初夏頃にまた飲んでみても面白そうです。ひるぜんワイン 三座 赤 ロゼ 各720ml 岡山国立公園蒜山のワイナリーより 山ぶどう お歳暮楽天内では投稿時時点ですとロゼとの三座セットが販売されているようです。ちょっと高めですが…。にほんブログ村