ウーイング・ツリー ピノ・ノワール06
先日のウーイング・ツリーセミナーのワイン、今回はフラッグシップのピノ赤です。ピノ・ノワール06。セントラル・オタゴは長く乾燥した秋があり、ピノ・ノワールに向いた土地といわれています。多くの新世界のピノにこだわる生産者と同じくクローンにはこだわっており、こちらは115、777、667、テンバー6と5だそうです。また、06は、セントラル・オタゴではブドウの粒が大きくなってしまうヴィンテージだったそうです。価格は、写真のお店で3690円。色は薄いガーネット。ルビー、というよりはややレンガ的ですね。香りは、コクのあるニュアンスが感じられ、ココア、クリーム、チョコレート、それにハムやソーセージといった加工肉やふかふかの黒い土といったものを感じました。その他、フルーツっぽさとしましては、オレンジやアメリカンチェリー、ストロベリー、それに熟した黒ベリーといったものが感じられました。味わいは、ミネラル感が強く塩気を感じるほど。また、タンニンはまだまだ元気で渋味を感じます。ただ、口当たり自体は比較的滑らかでボディも柔らかなミディアムです。旨みもしっかりありますね。果実味は大人しく繊細。時間とともに少々前に出るくらいです。酸も、鮮烈さは無く、しっとりじんわりしたもの。食事にあわせてもいいですが、香りもしっかりしており割と単体で楽しめるワインかと思います。熟成した白カビチーズなどをつまみにすると、渋味をまろやかに感じられていいつまみになるかもしれませんね。料理なら、王道な鴨肉や鳥肉がいいでしょうね。ローストなら赤ワインソースやバルサミコソースなんていいでしょうね。割と味わいに繊細さがあるので、煮込みなどよりはロースト程度の方が良さそう。和の冶部煮なんかなら、まだ大丈夫かもしれません。完成度が高いですね。流石はワイナリーのフラッグシップというところでしょう。あまりいいヴィンテージではないためか、今の段階で結構熟成感は楽しめます。まあ、あと3,4年はいけるでしょうが。価格も、4000円を切っているというのは、なかなかありがたいところです。