ひるぜんワインさんへお邪魔しました
ちょっと間が空きましたが勝山ぶらぶらからの続きです。そんなこんなでひるぜんワイン到着です。随分久しぶりの訪問になります。ワイナリーの裏手には畑があります。ここはどちらかというと試験農園的なところだそう。植わっているのは勿論ヤマブドウです。畑を横から眺めた後は施設内へ。中では販売と試飲、それにフードコーナーなどがあります。前回訪問時は、試飲をさせて頂きながら社長さんに色々お話を伺わせて頂いたという感じでしたが、今回はご一緒させて頂いた日本ワイン応援団女子部の皆さんが内部の見学をされるという事で、一緒に中を見学させて頂けました。こちらは醸造用タンク。樽はフランス産が主でアメリカ産もあるそうです。メインとなるヤマブドウ100%の赤などは樽仕込みで、その年その年のワインの出来によって樽のかけ方を変えるそうです。ただ、基本的には樽ゴリゴリな感じにするのではなく、あくまでブドウ・ワインの香りや味わいをメインに、その良さを引き出すための樽使いを考えておられます。という事で、あまり新樽は多くないとの事。そのヤマブドウも、年により当然出来は違ってきますし、樽のかけ方は勿論醸造の仕方も含め、まだまだ研究中なようでした。別角度からタンクです。数は結構ありましたが、ブドウの他ブルーベリーのワインをやってみようなんて話があったりと色々で、ほぼ一年中何か仕込んでいる状態との事。こちらは蒸留用の機械です。社長さんはグラッパに強い興味をお持ちだったそうで、なんと自社のヤマブドウでグラッパを仕込んでおられます。また、ヤマブドウという品種は、絞った時のロスがかなり多いそうで、その辺の有効活用という部分もあるようでした。グラッパやはりあまり量が取れず、度数は50度程度ということですがやはり揮発はすることから、残念ながら樽熟成はなし。それでも、中々に華のある香りが部屋に充満していました。そして、最後はやっぱり試飲です。ヤマブドウの赤は勿論いいですし(以前より酸の印象が増してよりしなやかなワインになったような気がしました)、ヤマブドウの白仕込(ヤマブドウを白ワインの製法で作りロゼに仕上げる)もやはりよかったです。白仕込は、以前はやや甘口の作りでしたが、甘くする必要があるのか?という所に行きつき今はやや辛口くらいのバランスに。また、渋みの印象が増し、クレレット的な、より赤ワインに近い世界観を見せてくれました。また、今回非常に印象に残ったのがピオーネの氷結ワイン。岡山名産のピオーネですが、ワインにするのは…という印象だったところ、こちらの氷結ワインはしっかり甘口で、それでいて非常にきれいな酸がありウェルバランス。これは是非ワイン会でも使いたいという完成度でした。◇岡山のワイン&洋酒◇<ひるぜんワイン>岡山ピオーネ氷結搾汁ワイン価格:1,944円(税込、送料別)岡山の百貨店である天満屋の楽天内ネットショップで取り扱いがありました。また、ヤマブドウ赤と白仕込もあるようで、流石ですね。以前とは少しワインの印象が変わっており、より洗練されたのかなと。トップレンジは価格帯的には中々のものですが、それでもヤマブドウ(やピオーネ)で面白いワインを作っておられるのは確か。今後、東京での中国地方会や、岡山でのワインメーカーズディナーなど、色々ご協力いただきたいところです^^今回は、ワイナリーの皆様、そして、ご一緒させて頂きました女子部の皆さん、本当にありがとうございました!にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!