石川へワイナリー見学へ行ってきましたおまけ 金沢の「酒屋 彌三郎」さんへ
前回からの続きですハイディワイナリーさんでの見学を終えた後、15分程度歩いたところにある池田バス停から金沢行門前急行バスに乗車。3時間少々、2260円で金沢駅西口へ到着です。岡山から徳島や大阪へ行くような感じですね。金沢到着後、予約していたお店へお邪魔させて頂きました。オープンされてまだ1年と少しだそうですが、既に地元でも人気という和食のお店、彌三郎さんです。その名の通りお酒にもお強く、様々なものが揃いますが、奥様がワインにもお詳しいそうでワインの品ぞろえも多いです。地元のワインショップとコラボしたイベントなどもあるそうで、今回はルネ・ミューレのピノ・ノワールがグラスで出ていました。また、そのワインショップの関係で、ハイディワイナリーさんのイベントもされたことがあり、現在、ワインもオンリストしていました。ただ、残念ながらグラス売りは無しとのことで、今回は見送り。つきだしはゴマ豆腐。非常にクリーミーで驚きましたが、特にチーズやクリームなどを使うような変化球ではないとの事。最初はワインではなくビールで。最近cmを見た、プレミアムモルツ・マスターズドリームがありましたのでそちらを頂きました。泡の肌理が細かく量も適量、温度もよくビールのサーブもお見事でした。ビール自体は、流石プレモルの特別レンジとして出てきただけあって、薫り高く味わいも仄かい甘みのあるバランスのいいものです。こちらは、彌三郎さんの人気メニューというポテトサラダ燻卵添え。ポテサラは明るい酸味も感じるあっさりタイプ。そこに、燻製卵とベーコンの香ばしさ、コク、塩気が加わりいいバランスでした。これがビールに合わないはずがありませんね。お造りは単一種でもよし、盛り合わせでもよしです。盛り合わせは、3点盛り5点盛りがあります。今回はマグロ、ブリ、ヒラメの3点でお願いしました。ブリはこの冬結構厳しかったそうですが、この時期にいいものが見つかったとのこと。流石に真冬の寒ブリと比べれば柔らかく脂感も大人しいですが、旨みはバッチリでした。また、マグロも厚みや口当たり、そこから繋がる旨みの量といい感じでした。ヒラメは、思いのほか柔らかでしたがそれでも3種の中では食感で違う存在感があり、いい取り合わせの3種でした。醤油は県外のものという事だったのですが、そういえば和倉で頂いたお造りの醤油が透明で赤いのに甘かったのを思い出したのでお店の方に聞いてみますと、なんでもこの地方は昔九州から移住してきた方が多かったそうで、その影響ではないかとの事。ここで白ワインへ移行。上記ルネ・ミューレのピノを飲むつもりだったので、その前に同じルネ・ミューレのアルザス・シニャチュール白を。クリアーで、果実味もある程度感じるタイプで、ヒラメとの相性は特に良好。マグロやブリとですとやや脇役に下がりがちですが、生臭みが出るようなことはありません。また、添えてあるワサビがいいつまみで、甘みを引き立て合いつつ、香りも嵌っていました。続いてはアワビと山菜の天ぷら。コシアブラがあるとのことでこれは外せないなと。サクッと揚がっており、種は山菜は香りしっかり、アワビも、すでに味付けはしてあるものをあげているとのことでしたが、出汁の旨みは勿論アワビ自身の旨みもジューシーでした。ツユではなく塩で頂きます。白ワインは流石に相性良好。また、ピノもこの辺からいただきましたが、山菜には寧ろ白よりよく合っていたような気がします山菜の独特の香りに、ピノの持つどこか青い雰囲気が馴染むように思いました。続いてアナゴの白焼きをオーダー。ただ、お店が混んできてちょっと時間がかかるという事でお出し頂いたのがこちら。何と、自家製の蘇です。8世紀ごろから食べられていたという日本版のチーズである蘇。初めて頂きましたが、牛乳の甘みを感じられるいいつまみでした。横にはタマネギの味噌漬けを添えて頂き、これを一緒に食べると、タマネギの甘みと塩味が蘇の甘味と面白い組み合わせでした。そしてアナゴ。瀬戸内でもよく食べる魚ですが、これは能登産とのこと。心なしか、瀬戸内のものより身の引き締まっているような印象は受けました。添えられている昆布の佃煮と共に、海苔で巻いて食べるとこれがまたいい味わいでした。ピノとの相性では、海苔や昆布と一緒の方がよりよくなったように感じました。白焼き単体なら、白の方がよさそうですね。お料理も美味しく、お酒も、今回は頂きませんでしたが日本酒に地酒は勿論、悦凱陣など全国のものが揃いますし、ワインも多彩です。接客も物腰柔らかで、人気なのがうなずけるお店でした。寒の戻りのおかげで金沢の桜もまだ元気に咲いていました。まだ続きます。にほんブログ村にほんブログ村「ワインモア」でこの記事をチェック!