2023年、この1本!
いよいよ2023年も終わりですね。ブログ再開!何て言いながらまたまた長く間があいてしまいました…。来年はもう少しバランスよく更新したいものです。さて、年末と言えばこのテーマ。今年もっとも印象に残ったワインについてです。今年は自宅で飲んだものは勿論、ワイン会、更にはワインイベントでも色々なワインを飲むことが出来ました。その中で、熟成ワインの妙をあらためて実感出来ましたし、新しいワイナリーさんのワインや、今まで知らなかった品種等、新しい経験を楽しむことも出来ました。そんな中、今年1番印象的だったのは…コチラです。今さらコノスル?と思われるかもしれませんが、こちらは品種がマルベックとチリらしからぬ1本です。また、この紫のラベルはあまり見ないかと思いますが、コンビニのファミリーマート限定となっています。色は黒さもあるガーネットで、エッジにはより赤みがあります。特筆すべきはその香りで、熟した赤い果実を中心に青系ベリー、ザクロ、プラム、プルーンといったフルーツのドライフルーツ、更には干し柿や干し葡萄といったものも。その他、バラやバルサミコ、遠くに腐葉土や黒い土など、華やかかつ深さ、それに大人しいですが複雑さも感じさせるものでした。味わいも相当なバランスの良さで、勿論チリワインらしく果実味が軸ではあるのですが、ミディアムな量感でしなやかさを感じる質感のボディ、乳酸系ながら明るさのある酸、後口にかけてキュッと締まる渋みと、好印象でした。このワインがわずか910円というのですから、コノスルの凄さをあらためて実感させられたなあと。飲んだグラスがリーデル・ヴィノムのテンプラニーリョグラスだったというのもワインの印象を良くしたのかも知れませんが、910円のワインながらリーデルのグラスに耐えるポテンシャルというのも、それはそれで凄いことかと思います。食事との相性も幅広く、ローストビーフやローストチキンといった肉系、トマトソースといったものから、マグロやサーモンの刺身といった赤い魚まであれこれと楽しめました。高級なワイン珍しいワインも勿論楽しいですが、こういった銘柄を発見出来る、出会えるというのもワインの楽しいところかと思います。来年も、ワインというコンテンツを隅々まで楽しみたいところです。それでは、よいお年を!