サンタ・カロリーナ エスト・レゼルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン2017
サントリーさんのブロガーイベントでのワイン、最後はカベルネ・ソーヴィニヨンです。エスト・レセルヴァ・カベルネ・ソーヴィニヨン2017。セミナーでは、チリは実は南北以上に東西での環境の差の影響が大きいというお話を伺いましたが、カベルネ・ソーヴィニヨンは東部、海側ではなくアンデス山脈側の斜面などで造られることが多いそうです。このワインも、他の2種類と同じくラペル・ヴァレーのブドウを用いているそうですが、カチャポアル・ヴァレーやコルチャグア・ヴァレーといった名産地がありますね。価格は、これまたやはり1000円程度。色は黒さのあるルビーカラーないしガーネット。透明度はやはりゼロです。香りは黒ベリーやカシスといった色の濃いフルーツのニュアンスがよく出ています。また、赤ベリー的な雰囲気もありますが、そこはやはりそれらのコンポートといったものになりますね。また、スパイシーさもしっかりで、茶色いスパイス、特にカベルネながら甘草の様なそれが感じられますし、定番の黒コショウも。また、チリカベらしく軽くですがミントの気配があります。その他、チョコレートなども少々。味わいは、勿論果実味のアタックはありますがこれが結構優しいもの。明るい乳酸系の酸とのバランスは、今回の3種の中では最も拮抗に近いところにあったかもしれません。タンニンの出方はシラーとは逆で、アタックから出ており収斂味を感じさせますが、後口にかけてはふわっと消える印象でした。ボディはミディアムフル位で、滑らかさとクリアーさを感じさせる質感でした。イベントでは、やはりローストビーフのところで飲みました。まあ合わないはずが無く、赤身の美味さと程々の脂感を感じさせる牛肉に対し、ワインの黒系の果実香やタンニンを伴う果実味のあるアタックがバッチリ噛み合います。旨みを香りが華やかにし、果実味や渋みが脂を旨みに変えてくれる感じです。また、グレービーソースの香りや味わいに対しても、ワインの果実味やフルーティさがいいですね。酸味と果実味のバランス的に、結構しなやかと言えるくらいのワインだったかもしれません。ただ、勿論果実味の存在感もきっちりで、今回の3種の中では馴染みやすい、万人受けしやすいワインだったのかなとも思いました。また、醸造家の方がコメントされており、肉にはよく合う、神戸牛に合わせたいが毎日は難しいので、焼き鳥なんかいいんじゃないか、との事でしたが、成程焼き鳥や照り焼きチキンなども面白そうです。エスト レセルヴァ カベルネソーヴィニヨン 750ml 赤ワイン 辛口 フルボディ チリ 長S ESR楽天内では投稿時現在、やっぱり899円から探せます。エスト・レゼルヴァシリーズの入り口としてもよさそうです。にほんブログ村