カテゴリ:道徳
今日、出張先の近くで昼ごはんを食べようと思い、
近くをウロウロしていたら、 「TVでおなじみ元プロボクサーがやってる店」 という看板が目に入った。 入り口には、コクのあるオリジナルスープとか でかいチキンカツとかなんやら宣伝文句が書かれていた。 結局、このお店は、夜は居酒屋、昼間は定食屋をしているようだ。 古い店内に入ると、誰もいない。 昼時を過ぎているとはいえ、午後1時だ。 大丈夫なのかなぁ。 不安になっているところに、女将さんが「いらっしゃい」と 声をかけてくれた。 うーん、店の雰囲気には似合わない上品な声と身のこなし。 ひょっとしていけるかも、と思い厨房のほうを見てみると、 スキンヘッドのおじさんが後ろ向きでダクトの掃除中だった。 適当に席に着くと、さっきの上品な女将さんが注文を聞きにきた。 お店のお勧めはラーメン定食のようなのでそれを注文。 厨房のおじさんが掃除する手を休め、こちらを振り返った。 すると、なんとも厳つい顔でこちらを見た。 さすがボクサー、眼光が鋭い。 緊張していると、そのおじさんは、 「はいよ」 と鈴のなるような声で答えたかと思うと、ニコリと笑ったのだ。 吉本だと椅子から転げ落ちるところだ。 人は見た目が9割というが、なかなか味のあるおじさんだった。 もちろん、ラーメンも昔ながらの味で美味しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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