叱り方
今日は、午前中、ちいは、友達とプールに行っている。私は、起きてからしばらくしたのち、洗濯を始めた。そして、カゴから出てきたのは、『おりものシート』が着いているパンツ。そのパンツをダンナに見せ、お風呂場の前に置いておいた。そして、ちいが帰ってきた。ダンナに言ってもらうつもりが、買い物へ出掛けてしまい留守。濡れた水着やらを洗濯籠に入れようとした時、パンツに気付いたんだろうな。おりものシートを取って、捨てている音が聞えた。私「ちい、何か言う事はない?」ちい「ないよ」私「今、何捨てたの?」ちい「おりものシート」私「お風呂場の前に何があった?」ちい「パンツ」私「それに何が着いてた?」ちい「おりものシート」私「で、何か言う事は?」ちい「ゴメンナサイ」私「アンタは、言われなきゃ謝らないワケ?」ちい「そうじゃない」私「だってそうじゃん。今だって気付いたら言いなよ」ちい「うん・・・」私「ねえ、そういう事していいって誰に教わったの?」ちい「教わってない」私「私が、教えた事、言ってごらん」ちい「パンツは洗う。おりものシートは、ティッシュにくるんで捨てる」私「そう。で、アンタは何やった?」ちい「パンツも洗わないで、おりものシートを付けたままだった」私「それから?」ちい「・・・わからない」私「パンツは何するんだっけ?」ちい「洗う」私「アンタは何した?」ちい「・・・」私「洗濯籠、見てみな」ちい「・・・」私「洗ってあるの? 洗ってないの?」ちい「洗ってない」私「じゃあ、どうするの?」ちい「・・・」私「洗え!」あまり、キンキン、ギャーギャー怒るのはやめようと思い、落ち着いて話してみた。ちいの表情を見ながらね。そうしたら、前よりも堪えたのか、すんげー泣いてた。一方的に追いつめた言い方よりもこの方が効果バツグン!そして、こんこんと、どうしてそういう事をしちゃダメなのかという事と、こんなに私が心配して、ちゃんと教えてあげてるのにムダになるなら、もう教えないっていう事を話した。声を出さずにしゃくりあげてたっけ。怒鳴るのはいつでも出来る。けど、物静かに怒る方が、ちいには堪えるんだよな。っていうか、私も意地悪でさぁ、ちいの弱い所、知ってるから余計にジリジリと責めるんだ。最近、よく言うのは、「アンタは、そんなに偉いんか?」だ。自分が一番、偉いと思ってるから、自分では出来ないのに人を中傷する言い方をするからね~。自分が嫌いだっていう人には絶対に出来ない事なのに。ちいは、カウンセリングの紙にそう書いたらしいけど、全然、違うじゃん。自分に自信がない人の言う事じゃない事も平気で言う。だから私も叱り方を変えて、ジリジリとにじるように、ちいの心へ響くようにしてやる。そうすれば、少しはおとなしくなるからね。意地悪かな? やっぱり・・・。