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カテゴリ:wine
108, rue Cardinet 75017 PARIS Tel +33-1-4763-5091 休み 日曜日、月曜(夜)、土曜(昼) 昨年アフリカへ行った際の思い出をblogに留めておきたい。ガーナからパリへ行った時のこと。 今回のパリの夕食で楽しみにしていたのは、Epicure 108を訪れること。ひょんなことからここのご夫妻と日本でお知り合いになり、パリへ行くことがあれば食事をしようと決めていた。 今回の出張は他の出張者もいるため、パリで日本食を食べることになれば、この店へ行くことが出来なくなるため不安であったが、相談してみると他の者も是非行ってみたいということになり、1週間前にスキポール空港から電話で予約しておいた。 Epicure 108を切り盛りする呉屋氏は、恐らく日本人で渡仏し、本場のフレンチを学んだ先駆けの1人。30数年前にフランスで日本人が料理の修業をするのは、今と比べその苦労たるや如何ばかりかと思われる。当の本人はそんな苦労は微塵も見せず、人懐っこい笑顔で私たちを迎えてくれた。 ディナーは19:30からのため、腹ごなしのため凱旋門から17区のお店まで散歩することにした。途中、Taillevntの前を通る際は後ろ髪を引かれる思いだったが、次回のお楽しみとしたい。 Cardinet通りをしばらく歩いた右手にお店が見えてきたときには、ちょうど良い時間と空腹感となっていた。 こじんまりした店内は、マダム呉屋の暖かいもてなしとあいまって、とてもリラックス出来、シャンパーニュと軽い前菜を楽しむころには旅の疲れが溶けていく。 前菜は、フォアグラ、サーモン、ホタテなどが入ったグルメサラダ。我が儘を聞いていただき他の者とシェアして味わう。 エスカルゴは、呉屋氏が修行したアルザスから取り寄せたもので今回は大変珍しいエスカルゴの卵がトッピングされている。 前菜には、ピュイイ・ヒュメを合わせる。機内では、シャルドネかソーヴィニオン・ブランくらいの選択しかなかったので、ロワールかアルザスが飲みたかった。ピュイイ・ヒュメは典型的な火打石の香りが感じられ、前菜の魚介類に良くあった。 メインは今の季節限定のジビエ。鹿と雉(キジ)、山鶉(ヤマウズラ)をそれぞれが注文しこちらもシェアする。 ジビエの醍醐味たる野趣溢れる肉汁と茸類の数々、濃厚だがくどくないソースとVolnayとのマリアージュがとても素晴らしく、口腔内が幸せで満たされる。 今回飲んだVolnayはOlivier Lefraiveの2001のもの(写真なし)、日本では白ワインをよく見かけるがここのVolnayを飲むのは初めて。カシスなどの赤系果実の香りと枯葉や腐葉土の香りがジビエに良くあっていた。 Epicure 108のワインリストはワイン好きには少々物足りなく、お店のウェッブサイトもなく予約は電話のみだが、パリで地元の人にも愛される繊細で正統的なフレンチを味わいたければかなりお奨めである。 翌日アフリカへ向かう我々に心温まるもてなしで歓待していただき、Epicure 108は一生忘れられないパリの思い出となった。 呉屋氏夫妻へ感謝したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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