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自宅で飲むワインとスコッチ

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May 26, 2005
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先日、ワインの抜栓前の保存についての記事を書きましたが、今日は抜栓後の保存について書きたいと思います。


皆さんは、1本のワインを何日ぐらいかけて飲みますか?


私は大体2日で飲みきります。2日目って結構微妙で、味が変わっても多少の事なんですが、やはり美味しく飲みたいので保存には気を使います。

えーと、毎回必ず飲みきれる方は、羨ましいです。この話は無用になりそうなので、こちらで次のワインを選んでください・・・


抜栓後、空気に触れたワインはどんどん酸化してゆきます。
この「酸化」というのがクセ者で、プラスの意味と、マイナスの意味、両方あるから厄介です。


プラスの意味の酸化とは、あくまで「ある程度の酸化」によって香りが開くという事。濃厚なワイン、若いワイン、保存状態が健全なワインほど時間がかかり、その変化が顕著な傾向にあります。1杯目より2杯目の方が美味しいのは、多くの場合錯覚ではありません。時には2日目の方が美味しい事もありますね。

TVに登場するソムリエさん達がグラスをクルクル回すアレは、ワインを短時間で「判定」する為に多く空気に触れさせて、ワインを早く開かせようとするテクニックです。プラスの意味の酸化を引き出している訳ですね。

興味のある方は、同じワインを2つのグラスに同時に注いで、片方を静置しておいて、もう片方をグルグル回してみてください。自宅で実行するのは微妙に恥ずかしいけど、変化がよく分かります。


マイナスの意味の酸化とは、「過度の酸化」によって香りと味が劣化するという事。シンプルなワイン、熟成したワイン、熱ダメージを受けたワインほど早く劣化する傾向にあります。香味が衰え、エグ味が増えて、ニガすっぱくなった状態。思い出すと口がすぼまります。


酸化のお話はこの辺にしておいて、保存のお話に戻りましょう。


このように、ワインは酸化によって変化しています。うまく保存するには、酸化させない事が重要になってくるわけです。

これには世界中のワイン好きが色んな知恵を出して、様々な方法が考案されています。


まず、「空気を抜く」方法。ワインセーバーや、バキュバンと呼ばれる専用の器具で、ワインの中の空気をえっさほいさ、手動で抜いて栓をします。割と効果はあります。が、私は面倒でやめてしまいました。


次に、「空気以外のもので充填させる」方法。これもしっかり商品化されていて、窒素ガスをワインの瓶に吹き込んで封入します。いくら何でも、ちょっとやりすぎ。


私が色々と実行して、現在落ち着いているいるのは、「抜栓後すぐにハーフの瓶に移し替える」というもの。

用意するものは、ハーフの瓶、ワインストッパー(ゴムで密閉できるワインの栓です)。

グラスに注ぐ前に、ハーフの瓶に漏斗で移します。この時なるべくギリギリまでワインを入れて、瓶の中に空気が入らないようにワインストッパーで栓をします。慣れてくると、空気が全く入らないようにできます。

こうすると、ハーフ瓶の中のワインは殆ど空気と触れないので、酸化もゆるやかになるという訳です。
結構お手軽で効果的な方法だと思います。

2日目以降のワインがマズくて飲めないという方、一度試してみてください。




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Last updated  May 26, 2005 08:20:03 PM
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