今週の「神の雫」 #64「友とワインと焼き鳥と」
5大シャトー・DRC 対 太陽ビール・ワイン事業部の選ぶワイン対決13話目です。みやび、高杉、石河兄弟の在籍した中学の同窓会。高杉は雫と共に焼き鳥に合うワインを自ら選び差し入れする。雫のデキャンタージュでワインをテイスティングする高杉。中学時代サッカー部でゴールを決めた光景が思い浮かぶ。「仲間」って感じがする。と高杉。ワインは、ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスのコート・デュ・ローヌ '03年。その1,500円くらいのワインのクォリティに驚く面々。帰り道、雫に「俺はワインを極めていく」と宣言する高杉。「負けませんよ、神咲さん。 ワインのことも それに─」みやびの後ろ姿を見つめる高杉。5大シャトー対決の完結話でした。焼き鳥とワイン。(笑やってくれますね。これ合うんですよ。地鶏とワインは間違いなく合いますよね。今回はタレの焼き鳥のようでしたからボディのしっかりした「赤」でしょうが、塩なら「白」が合います。決め手は、胡椒や山椒、わさびなどの香辛料と、炭火の木の香りです。ほのかに樽の香りのあるワインをお勧めします。それはさておき、今回登場のジャナス。本編中にもあるとおり、ヌフ・デュ・パプのVVでパーカーポイント100点、生産者としては5つ星も冠しています。こと2003年のワインの評価では、シャプティエ、ギガル、ラヤスの評価を超えました。私は南仏系はまだまだ飲みが足りず、イマイチ評価に自信はありませんが、美味しいワインをコンスタントに生産している印象です。 近々、ジャナスは何本かテイスティングレポートをアップします。ストーリーの方は、今回のお話しで終章。次回からはおそらく、第二の使徒編が始まると思います。今までの感じからすると、一話くらい休題が入るかも知れませんが。そして来週は休載です。今週登場のワインはこちらです。コート・デュ・ローヌ ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスお詫びと余談。シャトー・シャス・スプリーン '70を近々テイスティングしますと、先週書きましたが、さっそく飲もうとしたところ、細かい澱が舞っている状態でとても抜栓できませんでした。 バーに持ち込んで、3週間(ル・パンのおばちゃんがシャスを匂わせた週に持ち込んでおきました:苦笑)くらい休ませていたので大丈夫と思ったのですが… ということで、テイスティングはしばらく先になりそうです。その際にオフ日ながらテイスティングにつきあってくれたソムリエS氏の話。古酒の場合は通常、最終的に立てて澱を沈めるという話があるけれども、彼は最後まで寝かして澱を沈め、バニエにセットしてリリースするそうです。 その方が澱が沈むのに掛かる時間も短くて済むとか。ま、考えてみれば、澱が沈む距離も寝かした方が短いわけですから、リリース時に気をつければそれで充分なのでしょう。