アルタ・エゴ・ドゥ・パルメ[1999][2002]
「神の雫」第二の使徒「シャトー・パルメ」のセカンドワインです。パルメと同じ畑から取れた葡萄で造られ、パルメとの差はセパージュの混合比がメルローに比重が高くなっているところです。「神の雫」の中でも雫が「第二の使徒」のヴィンテージを探るために、セカンドのアルタ・エゴを垂直テイスティングしていました。それを真似て、2本ではありますが、ヴィンテージ違いを飲んでみました。先日、第二の使徒に選ばれた、パルメの[1999」はテイスティングしていますので、ファーストとの差もレポートできればと思います。各々のセパージュは下の通りです。[1999]メルロ- 77%, カベルネ・ソーヴィニヨン 23%[2002]メルロ- 53%, カベルネ・ソーヴィニヨン 47%パルメ[1999]カベルネ・ソーヴィニョン 48%, メルロー 46%, プチ・ヴェルド 6%ではレポートです。色は共に深みのある赤紫ですが、若干99の方が茶色味を帯びています。香りは、99が豊潤なフルーティさを全面に感じるのに対し、02は青臭さを感じました。味わいは、99はしっとりと落ち着いた酸味なのに対し、02はまだまだパワーに溢れバランスが取れていない印象です。余韻はともにシルキーな渋味が上品に残ります。飲み始めて残念に感じたのは、99と02ではあまりにその味わいに開きがありすぎ、99と00の比較でも充分だったのではないかと思えました。02はカベルネの比率が高いことがそのまま味わいに反映され、しっかりした骨格を感じるワインになっていました。 比べて99は飲み頃になっている為もあり、極めて穏やかな膨らみのある味わいでした。では、パルメの99と比べると…。パルメの方が圧倒的に複雑です。アルタ・エゴがフレッシュでジューシーな雰囲気なのに対して、パルメは果実味に中心を置きながらも、ボルドーらしい森の香りや土の香りも持ち合わせています。結論。非常に美味しいワインです。しかし、ファーストラベルとの差は歴然、当然ですが全くの別物です。また、飲み頃が早いアルタ・エゴですが、99でやっと飲み頃に入ったくらいです。02も悪くはありませんが、出来ればまだ数年寝かした方が良さそうです。アルタ・エゴ・ドゥ・パルメ