プリンストン散歩日記(4月27日・29日)
宿泊したNassau Innは、プリンストン大学の近くにありました。Nassau Street沿いずーっと大学じゃないかと思うほどプリンストン大学は広い。(歩きだからそういう感覚になる。)Princeton Stationも大学の駅というほど大学に接していました。じゃあ、学生の街一色なのかというとそうでもなく、子供服や赤ちゃんの服の店が多いし、ベビーカーを押している人もたくさんいて、子育てしやすい街という印象も受けました。子どもがたくさんいる町は、健康で元気に思えます。プリンストン大学は、Orange Keyという学生が運営している大学ツアーがあるので、それに参加してみました。ツアー開始時間に開始場所に行ってみると、すでに20人ほどの人が集まっていました。ガイドの学生は、とてもガイドしなれていて、後ろ向きに歩きながらしゃべるという芸当(?)の持ち主でした。ツアーは、建物の中を見るというよりも外からその歴史的建物を眺めるといった感じで、残念ながら図書館の中に入ったりはできませんでした。将来子どもを受験させたいと思っているらしい親や高校生らしい人も来ていました。18世紀からの古い建物をそのまま生かしながら、車いすでも移動できるようにさりげなくスロープがついているのが印象的でした。カトリーナ・プロジェクトを企画し、ハリケーンの被害を受けたNew Orleans Public Libraryを支援する活動も行なっています。夜になると大学の中にある大きな教会に学生が集まっていた様子。出てきた人が歌を口ずさんでいたので、ゴスペルでもやっていたのか、あるいはミサだったのか・・・。イベントが終わってから教会の中にそーっと入ってみたぐらいなので、教会がとてつもなくでかいということしかわからなかったのだけど。ステンドグラスがたくさんあって昼間はその輝きが見えないのだけれど、夜になるとそれが光り輝いていて、昼間とはまったく別の顔を見せてくれます。それは町の中の教会のステンドグラスも同じ。ニューヨークもプリンストンも、東京よりも緯度が高くて日本でいうと青森県ぐらいの緯度になります。春夏は、夜暗くなるのが東京よりも遅くて、少し長い夕方を楽しめました。29日は、町と大学が一緒になって、"Communiversity"というお祭りをやっていました。Nassau Streetに小さなステージが設けられ、ゴスペルのようなオペラのような曲を歌う子ども達やロックなおじさんがいたり、大学内のステージでは、インドの舞踊を踊るグループがいたり・・・。プリンストン公共図書館は居心地がよさそうだし、Nassau Street沿いにはステキな本屋(Micawber Books)もあったし、(本屋さんは"May I help you?"と訊いてくれたのですが、"I'm just looking, thank you."と言いました。確かに買うつもりはなかったのだけど、今思えばもう少し本についてお話してみるのもよかったなぁ。)おいしいシーフードレストラン(Blue Point Grill)があったし、親切なワイン屋さんもあるし、ニューヨークには1時間で行けるし、住みやすそうなところだと思いました。私の場合、車の免許をもっていないというのが困るところですが。一見小さな町で、見るところは大学が主なところといえばそうなのですが、それでも、まだ全部見たという気はしません。もっと大学の中を探検してみたかった気もします。大学図書館も美術館も見ていないので・・・・。「全部見てくる」なんてそうそうできることではないのですね。旅に出てみたら、案外自分の地元はよく知らないのではないかとか、自分のことや自分の周りのことはあまり説明できないのではないかとかかえって内側に意識が戻ってきたりもして。実は、公共図書館と本屋ネタで話が引っ張れそうな自分がいますが、それはまた別の機会にということで・・・。