●画像●Japanにうっとり
オークションで落とした堆朱の小箱。ああー ^^ささやかな幸せ。鎌倉彫(前にこのブログで披露したページ)が趣味だったこともあって漆の工芸品を見るとスイッチが入ってしまう。漆器は英語で「Japan」なぜ「ツナミ」や「スシ」のようにそのものの名詞「ウルシ」ではなくJapanになったのだろうか。調べて見ると16世紀(桃山時代)日本に来た宣教師達は当時の武将達が好んだ”高台寺蒔絵”に魅せられ、これを自分達の教会での祭儀具に装飾した。東インド会社の貿易商達は西洋の調度品の器形を造らせ、これに蒔絵を施させた。そしてこれらを大量にヨーロッパに持ち帰ったのだそうだ。その後の鎖国時代も蒔絵にとってはあってなきものだった。江戸時代の蒔絵の工芸の遺品はヨーロッパ各地に大量に存在する。(奈良大学 文学部文化財学科 教授 灰野 昭郎)要するに艶やかで堅牢な漆器は日本を代表する工芸品で、ヨーロッパで大人気だったってことですね。そんな素晴らしい漆器達が 洋風化の波にのまれてオークションで安く出されているのはちょっと悲しい。たとえば…重箱は中にビロードの布を敷いてアクセサリー入れに、文箱はお裁縫箱に、本物を手元に置いて日常に使ってみてはどうだろうか。こちらもよろしく今日のフリー画像はシシウドです。