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テーマ:お勧めの本(7401)
カテゴリ:聴、読、沁。
「何を今さら」と博識なるブロ友諸氏は思われるでしょう。
その通り。本作が推理作家の登竜門と言われる“江戸川乱歩賞”と、大衆文学の最優秀新人賞と言われる“直木三十五賞”を、史上初のW受賞を果たし、巷間の話題になったのはもう12年前、1995年。 今現在でも“唯一”であるらしい。 先月の末から、伊織作品が書店の書架の目立つ所に置かれはじめた。「この17日に逝去、享年59歳」とキャプションが立ち、「追悼」と書かれた袴が本書に巻かれていた。 「あらら、そう言えば読んでなかったなぁ」と手に取り、数ページを捲った。だけで、ゾクゾクする勘が働いた「これ、面白そうやぞ!」 当たり前です。 乱歩賞です! 直木賞です! 緻密なキャラクター設定、魅力的に行間を闊歩する登場人物たち。 謎が謎を産み出すストーリー展開、クライマックスに向けて徐々に、そしてあるきっかけで一気にひも解かれてゆく高揚感。 もうね、嫉妬するくらいの上手さ。 って、別に張り合うつもりはサラサラございませんが。 そいや、も一つ前に読んでたのは73年(もっと古いやん!)の乱歩賞受賞作 『アルキメデスは手を汚さない』(小峰元) それが乱歩賞だの、大阪出身だの、気にして選んだ訳ではない。 まぁ本屋側もだから尚更目立つ所に置くんでしょうがね。 ちと意地悪なヤツでして、自分。 少し古い作品を読んで、未だ色あせない魅力があるかどうか? なーんて、単純に情報に疎いだけです。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 13, 2007 10:23:34 AM
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