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カテゴリ:マネージメント・ベンチャー
私が尊敬する人のひとりである嶋正利さん。
現在のコンピュータの心臓部である マイクロプロセッサをはじめて開発した人である。 その嶋さんが次のように述べている。 創造的開発とは、 まだ世の中に存在しない製品を開発することですから 成功という希望と失敗という不安を抱き合わせて 人跡未踏の荒野を羅針盤ももたずに進むようなものです。 創造的開発における 新規概念(開発コンセプト)の創造のためには 強い意志をもって、開発こそわが道と信じ 人の歩んだ道を行ってはいけません。 ところが、開発者の頭の中は誰もわかりませんから 最初の理解者はほんの少数で 無視されたり非常に低い評価しか得られないことが よくあります。 新規概念はすぐには理解されませんが 自分が正しいと思って発案したのですから 自分の表現力がまずかったのか 相手が理解し得なかったと思い 不退転の意思で 改めて挑戦することが重要です。 また、現状に執着しては駄目です。 培ったいままでの技術やノウハウなどの経験を捨てることは 決して容易なことではありませんが 経験という過去と現在を分析し解析し昇華させ エッセンスだけを残し、あとは捨て去らなければなりません。 すなわち インクリメンタルな改良や改善は 創造的開発ではないのです。 (注:インクリメンタルはブレークスルーの反対語) 私は嶋さんの言葉に共感を感じる。 すばらしいものを開発したと思ったのに 他人から無視されたり 非常に低い評価しか得られなかったりすると 孤独感を感じる。 しかし孤独を受けいれ 自分の発案を他の人が受け入れられる 具体的なイメージにしていくことで 実現化をはかっていくことができる。 孤独の先には創造という快感がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.14 15:50:58
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